「１０月中旬から下旬にかけて」と地元の人たちは口をそろえて言います。そのころになると、鮮やかな緑の豆のさやが次第に茶色にくすんでくるので、見栄えはよくありません（写真/左中）。そのためもあって、１０月初旬にはスーパーなど黒枝豆が出回ります。そして１０月２０日以降には、あまり見かけなくなります。
写真（右中）でご覧のとおり、ほんとうに美味しいのは、左端３～７番目あたりまでの薄赤紫色になった豆です。ビールのおつまみに、豆ご飯にも最高です。
豆は黄緑色からしだいに薄赤紫に変わってゆき、最後のころは濃い赤紫。この頃（１１月初旬）に、畑の株ごとの葉っぱをすべて取ってしまい、そのまま乾燥させるわけです（または畑から株ごと引いたり根元から伐って、株ごと軒下に吊るして乾燥）。カラカラに乾燥させて、さやが手で揉み ほぐせるほどになると、楕円形だった豆が丸くおさまっています。こうして１２月末、丹波のお正月には欠かせない黒豆が市場に出始めます。

豆の正味の重さは？
田舎元気本舗では、今年も１０月２０日以降から１１月初旬まで、黒豆枝豆を出荷します。枝豆は、枝付きだから枝豆と言うわけですが、今年からはできるだけ枝を切り取って、「豆のみ」の出荷にさせていただきます。ただし鮮度を保させるため、小枝を少し残します。
枝付きの枝豆は、１束が約１ｋｇですが、豆の正味は約６５０ｇ～７００ｇです。枝付きだと、豆の正確な重さが計れないのでそうなります。ですから通常、重さ単位ではなく「１束いくら」という表示で売られています。田舎元気本舗が販売する黒枝豆は、小枝付き約１ｋｇで豆の正味は約７５０ｇ～８００ｇとしています。

小枝を少し残した、完熟に近い黒枝豆
枝付きの枝豆（ややこしい表現ですね）を作る場合、できるだけ１株にたくさん豆がついたものを選び、太い幹や枝を剪定します。それを束ねて、１束約１ｋｇの枝豆をつくりますが（写真/左下）、この作業がなかなか大変なのです。枝ぶりや実の多くついた株を選び、まるで花束でもつくるような作業だからです。毎年、小規模作業所にその仕事をお願いしていますが、「実が平均についたよい株が少ないので大変」と言われます。
ところが、ある日、大阪のある常連さんから意外なことを言われ、ハッとしました。
「今年は、枝付きは要らんよ。ゴミがたくさん出て、捨てるのに困るから」
枝豆だから枝付きのほうがよいのだろうと思いこんでいたのに、そうではなかったのです。その方は毎年２０ｋｇのご注文なので、枝のゴミ処理に困るのでしょう。
というわけで、田舎元気本舗では、「小枝を少し残した、完熟に近い黒枝豆」を販売しています。　ご注文は、３ｋｇからです。化学肥料や農薬はいっさい使用していません。量に限りがありますので、お早めにご予約をお願いいたします。
（なお、「枝付き黒枝豆」をご希望の方は、その旨をお申し出ください）。

丹波の黒枝豆　　１ｋｇ　１，２００円（送料、全国一律７００円）
※ご注文は３ｋｇより

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