丹波米 足立農園(丹波市氷上町)

お米は食味がいちばん
「米は食味がいちばん大事や。それに焚きたてのご飯が白く光ってないとなぁ」足立正幸さんは確信をもってそう言う。


 足立正幸さんの指の爪はいつ見ても真黒だ。専業農家一筋で、米づくりを4町のほか、完熟トマトのハウスを3棟、冬に出荷するという生花用柳の苗、有機肥料づくりを兼ねて牛も飼っている。
「肥料の善し悪しは、米の食味にすぐ現れる。ここの田んぼは鶏ふんしかやっていない。この辺りは田んぼの土もいいから、うちの米の食味は80%以上ある。魚沼産にだって負けんでな。でも、あまり高く売る気はない」
消費者は米の等級(1等米、2等米)ばかり気にするが、「食味がどうか」ということのほうがよほど大事というのである。いまはその食味も機械的に測定でき、足立さんのお米は80%を切ることはないのが自慢だ(満点100%のお米は存在しないという)。
昨年(2011年)、農薬はいっさい使っていない完熟トマトを少し販売させていただいたが、もうトマトは終わりだという。この日(7月16日)、ハウスのなかを見ると、まだたくさん成っていた。しかし、「暑くなると日焼けしてダメになるから、もう売りたくない」と言うのである。
「米にしろトマトにしろ、味で勝負せんと信用が続かんでな」と。
足立さんがもいでくれた真っ赤なトマトを、バブリかじってみて納得した。

 足立さんのお米も、販売先はほとんどが個人の顧客。田舎元気本舗には数百キロ回してくれることになっている。

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