団体間連携めざす 交流キャンプ「どろんこキャラバン☆たんば」7~8月

(丹波新聞 3.18 トップ記事より) 
 福島第一原発事故の影響で、 放射能の恐怖に直面している福島県の子どもたちや家族の保養を目的に昨夏、 丹波市青垣地域で実施された交流キャンプ 「どろんこキャラバン☆たんば」 が、 今夏も計画されている。

同実行委員会 (高橋典子委員長) は、 篠山市で同様の取り組みを行う団体とのネットワーク化に着手。 「一つの団体ががんばっても安定した息の長い活動にはならない。 ネットワークを広げることで、 長期受け入れも可能になる」 と次のステップをめざす。

息長い活動へ体制構築

同キャラバンは昨年8月21―28日、 青垣町東芦田の 「ごりんかん」 を拠点に実施。 篠山市でも同年8月17―24日、 実行委員会 (玉山ともよ代表) がホームステイ型の 「オーガニックキャンプinひょうご」 を実施した。 また、 今月25日からは、 篠山市のNPO法人風和 (向井武志代表) が、 「ささやま里ぐらしSTAY2012春」 を実施する。
同キャラバン実行委は、 昨年のキャンプを通じ、 多くの人が賛同してくれた反面、 ボランティアの役割分担や子どもの安全面にまで目が行き届かなかったという反省が残った。 同時に、 1つの団体で受け入れるには費用、 スタッフ面でも負担が大きく、 活動を継続するには近隣の団体とのネットワーク化の重要性を痛感。 今夏のキャンプから篠山市の団体と連携し、 よりよい体制の構築をめざす。
2月には福島県で行われた 「放射能からいのちを守る全国サミット」 に参加。 関係者からは、 子どもたちをお客様扱いせず、 自由に遊ばせたり、 宿題もさせてほしい、 などと助言を受けた。
同キャラバン実行委員長の高橋さんは、 「昨年のキャンプは、 内容が盛りだくさんで、 子どもたちに 『ありがとう』 ばかり言わせていたかもしれない。 今回は余裕のある計画にしたい」 と話す。
今年は7月28―8月5日、 丹波少年自然の家で実施。 6月から参加者の募集を始め、 参加者決定後は、 実行委員が直接、 福島を訪れ、 説明会を開く予定。 子どもたちを迎える交通費や宿泊費などにあてる資金を募っている。(芦田安生)
どろんこキャラバン☆たんば実行委員会  http://doronkocaravantanba.seesaa.net/