輪作がいかに大切か、とは言え

                                       よこやま農園『畑だより』 -6

 晩秋の気配が急になくなり、冬が来ました。季節にはこんなに、はっきりとした境目があったのだろうか、と思わせる日に、あーっと、何もかも驚かされます。

ようやく冬野菜のにぎわい

 今年は秋が長く、暖かでした。常ならぬこととは思いますが、お陰で、台風で種播きが大幅に遅れた作物の生育を、ある程度とりもどすことができました。
霜降りの頃となり、霜で傷む野菜(レタス、二ブナ菜ななど)には、不織布(ふしょくふ)という薄く白い布を布団のようにかけました。ポリ製だし、一応繰り返し使えます。ようやく冬野菜のにぎわいが出てきた畑を覆ってしまうのは少し残念ですが、篠山で冬も野菜を確保するためには必要と判断し、使っています。
もともと冬には貯蔵した穀物や乾物、栗や山の獣などを食べるのが基本なのかもしれません。畑作物だけでは特定の虫が増えたり、連作障害が出ます。畑に水を貯めるお米作りを挟んだ昔ながらの輪作(作りまわし)がいかに大切かと思います。
とは言え、すぐにお米も、というのは難しいので、歩みは遅くとも、一歩ずつ。まず野菜をちゃんとお届けできることから、と思っています。(11.22 横山幹史)