兵庫陶芸美術館 特別展 セラミックス・ジャパン -陶磁器でたどる日本のモダン-

近代の日本で作られた陶磁器のデザインを概観する初めての展覧会を開催します。

 日本の近代陶磁のデザインは、同時代の国内外の動向や芸術様式に呼応して、多様な変化を遂げてきました。

 幕末から明治時代初期にかけて、日本の工芸品は万国博覧会などへの出品によって一躍脚光を浴び、西洋ではジャポニスムが沸き起こりました。それを受けて、国内各地の窯業地では、武者図や花鳥図のような日本の伝統的な意匠が、上絵付や金彩によって色彩豊かに描かれました。それらの製品は、欧米を中心に海外に輸出され、後にアール・ヌーヴォーが大流行するきっかけとなりました。

 明治時代後期の日本では、曲線の多用を特徴としたこの芸術様式に影響を受けて、陶磁器でも新たなデザインの研究が盛んになりました。

 大正時代以降は、デザインはさらに多彩となりました。この頃、陶芸家によって暮らしに彩りを添えるための陶磁器がデザインされ、そこには、西洋の模倣ではなく、制作者の個性が大きく反映されました。また一方で、この頃には陶磁器メーカーが台頭し、国内外向けの製品が量産されました。なかでも、オールド・ノリタケと呼ばれている日本陶器の製品は、時流をたくみに捉えて、アール・ヌーヴォーやアール・デコ様式のデザインを取り入れ、国内の陶磁器メーカーにも大きな影響を与えました。

 本展では、明治維新から第二次世界大戦までの約70年間にデザインされた、食器をはじめとした幅広い用途の陶磁器を紹介します。「明治・大正・昭和 レトロでモダン」な魅力あふれる数々のデザインをお楽しみ下さい。

写真左《蒔絵蝕プラタナス文ベリーセット》
制作:大蔵陶園/デザイン:日野厚 1925-29(大正14-昭和4)年 個人蔵
 

会期   2016年9月10日(土)~11月27日(日)

休館日  月曜日
ただし9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館。
9月20日(火)、10月11日(火)は休館。

開館時間   10月30日(日)まで:10:00~19:00
11月1日(火)から:10:00~18:00
(入館はいずれも閉館時間の30分前まで)

会場
兵庫陶芸美術館 展示棟 展示室1、2、4、5

お問い合わせ
兵庫陶芸美術館 〒669-2135 兵庫県篠山市今田町上立杭4
TEL:079-597-3961 079-597-3961  FAX:079-597-3967

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