黒豆枝豆 

開花時期の大雨のため・・・

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 黒豆枝豆の出荷は、早いところでは9月中旬ころから始まりますが、本格的になるのは10月初旬。ところが10月に入っても「今年は豆がちっさいなぁ・・・」
 そんな声をあちこちで聞きます。
 秋祭りには欠かせない丹波の特産「黒豆の枝豆」の実の入りが悪いのです。黒豆は開花時期にたくさんの水が必要ですが、今年はその時期に激しい雨が続いたため、花が散ってしまったのだろう、ということです。
 たしかに、例年ならもっと豆のさやが膨らんでいるはずなのに、丹波カルデンの黒豆も成育がいまひとつ。
 もっとも、田舎元気本舗では毎年10月中旬ころから出荷しますので、その頃にはもっと大きくなっているでしょう。

ほんとうに美味しい時期はs-黒枝豆の神様1110.jpg

 「ほんとうに美味しいのは10月中旬から下旬にかけて」と地元の人たちは口をそろえて言います。でも、そのころになると、鮮やかな緑の豆のさやが次第に茶色にくすんでくるので、見栄えはよくありません。そのためもあって、10月初旬にはスーパーなど黒枝豆が出回ります。そして10月20日以降には、あまり見かけなくなります。
   写真でご覧のとおり、ほんとうに美味しいのは、左端から右3番目あたりまでの薄赤紫色になった豆です。ビールのおつまみに、豆ご飯にも最高です。
   豆は黄緑色からしだいに薄赤紫に変わってゆき、最後のころは濃い赤紫。この頃(11月初旬)に、畑の株ごとの葉っぱをすべて取ってしまい、そのまま乾燥させるわけで s-DSC_黒豆ご飯に.jpg す(または畑から株ごと引いたり根元から伐って、株ごと軒下に吊るして乾燥)。カラカラに乾燥させて、さやが手で揉み

ほぐせるほどになると、楕円形だった豆が丸くおさまっています。こうして12月末、丹波のお正月には欠かせない黒豆が市場に出始めます。

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豆の正味の重さは?

田舎元気本舗では、今年も10月15日以降から11月初旬まで、黒豆枝豆を出荷します。昨年までは、枝付きを多く出していました。枝豆は、枝付きだから枝豆と言うわけですが、今年からはできるだけ「豆のみ」の出荷にさせていただきたいと思います。
   枝付きの枝豆は、1束が約1kgですが、豆の正味は約650g0700gです。枝付きだと、豆の正確な重さが計れないのでそうなります。ですから通常、重さ単位ではなく「1束いくら」という表示で売られています。
田舎元気本舗で出荷する黒枝豆は、枝付きが約1kgとし、豆の重さは700gとしています。

枝付きは、花束をつくるような作業

 枝付きの枝豆(ややこしい表現ですね)を作る場合、できるだけ1株にたくさん豆がついたものを選び、太い幹や枝を剪定します。それを束ねて、1束約1kgの枝豆をつくりますが、この作業がなかな s-DSC_黒豆枝ぶり.jpg か大変なのです。枝ぶりや実の多くついた株を選び、まるで花束でもつくるような作業だからです。大きくな実がついていても数が少ない株、実の大きさがまばらな株、枝ぶりの悪い株などを除外しますから、株のロスがたくさんできます(毎年、小規模作業所にその仕事をお願いしていますが、昨年も「実が平均についたよい株が少ないので大変」と言っていました)。写真は実が少ない枝。
   でも、株から豆だけを採れば、そのロスがなくなり、花束でも作るような作業も必要なくなります。
   先日、大阪のある常連さんから意外なことを言われ、ハッとしました。
「今年は、枝付きは要らんよ。ゴミがたくさん出て、捨てるのに困るから」
枝豆だから枝付きのほうがよいのだろうと思いこんでいたのに、そうではなかったのです。その方は毎年20kgのご注文なので、枝のゴミ処理に困るのでしょう。

 

ご注文のさい「枝付き」か「豆だけ」か、ご明記ください

 

 それでも、枝豆はやはり「枝付き」に限るという方も多いでしょうから、もちろんそれもOKです。先日も大阪のある大学から、3年連続の予約注文をいただいています。10月末の学園祭で人気を呼んで s-DSC_黒枝豆1.jpg いるそうで、今年は10kg増え50kg。
   こういうイベントで販売をおこなう場合、枝付きを買われる方と「豆だけ」を買われる方は半々の割合です(経験上)。バッグや買い物袋に入るので「袋入りの豆」を選ぶ方も少なくないのです。
   というわけで・・・、
   ご注文の際は、「枝付き」か「豆だけ」かを、通信欄にご記入ください。記入がない場合は、「豆だけ」をお送りさせていただきます。
   たとえば3kgのご注文の場合、「豆だけ」の場合は、700g入りの袋がとなります(サービスに少しプラスします)。また、3kgのうち、「枝付き」を1束、袋入り2個といったご注文でも結構です。