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丹波を「世界農業遺産」に 登録めざし地域研究 柏原高・知の探究
その価値を明確にし、 国際連合食糧農業機関 (FAO) が認定する 「世界農業遺産 (GIAHS)」 への登録をめざした学習活動を始めている。 その過程において、 コミュニケーション能力や問題解決力を身につけた、 国際的に通用する人材を育成するのがねらい。
生徒たちはこの1学期、 クラス数の減からも見て取れる少子化、 過疎・高齢化、 医療不安などの市が抱える課題を踏まえた上で、 人材、 自然、 地域資源などの“財産”を、 どのように課題解決に結び付けていけるかを考えた。 その中で、 同遺産登録は世界に強いインパクトを発信するものとして目標に位置づけている。
続き 丹波新聞 2014年07月20日
【世界農業遺産(GIAHS)】
食糧の安定確保をめざす国際組織 「国際連合食糧農業機関 (FAO)」 (本部=イタリア・ローマ) が始めたプロジェクト。 近代化の中で失われつつある、 その土地の環境を生かした伝統的な農業、 農法、 農村文化、 景観などを 「地域システム」 として認定し、 保全へつなげようという取り組み。 世界11カ国25地域が認定されている。 日本では、 ▽能登の里山里海 (石川県能登半島) ▽トキと共生する佐渡の里山 (新潟県佐渡市) ▽静岡の茶草場農法 (静岡県) ▽阿蘇の草原の維持と持続的農業 (熊本県) ▽クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環 (大分県)。 登録を受けるには、 まず政府の承認が必要。 このため、 専門的な評価を行うことを目的に、 農林水産省内に 「専門家会議」 が設置されている。 政府の承認を得た上でFAOに申請、 審査を受ける。 現状では2年に一度、 審査が行われている。(丹波新聞より)