( 2011.12.21 )
タラコと吉永小百合 「宇宙ってタラコだよな」 小松左京が、突然言った。 「吉永小百合の卵子をどれくらい集めたらタラコ1個の卵の数になるかな・・・」 星新一が咄嗟に反応した。 「人間の女性は一生のうち400個の卵子をつくる。タラコの卵はいったいどれくらいあるのかな」 手塚治が真面目顔で答えた(らしい)。 このシュールリアリスティックな会話は、野口種苗研究所の野口勲さんが目の前で実際聞いた話だという。不謹慎にも?、タラコと吉永小百合が結びついたのは、熱烈なサユリスト(小百合ファン)たちの共同幻想かもしれない。 当時、野口さんは手塚治の「虫プロダクション」に勤めていた。この3人の奇才が寄ると、いきなりこんな会話が始まった。そして、どんな話題でも奇想天外で咄嗟の反応があることに、若い野口さんはいつも驚かされたというのである。2010年2月7日(日)、姫路文学館でおこなわれた野口さんの講演は、上記の旧い(30〜40年昔の)エピソードから始まった・・・。
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