身体が勝手に動き出す土日の行動パターン

月曜日の朝はたいてい筋肉痛を感じながら起きるのだが、今朝は違った。10時間たっぷり寝たせいだろうか。

昨日は6:30に起床、コーヒーをいれてトースト2枚を食べ、朝8時から集落全体の「クリーン作戦」に出る。深い霧で10メートル先がかすむ農道をぶらぶら歩きながらタバコの吸い殻をはじめ紙クズ、空き缶、ペットボトルなどのゴミを拾い集めていく。
春先と初冬の年2回実施されるこの作戦は、丹波市の全域でおこなわれているが、わが集落(野上野)は一般車両の往来が少ないところなので、拾い集めるゴミは軽トラ2杯分ほどだ。2杯分? 決して少なくない量だろう。しかしこれが、高速道路沿いや国道・県道沿いにある集落はどうなのだろう。春日ICの高架下には、空き缶、ペットボトル、弁当のゴミなどが散乱しているから、おそらく倍以上のゴミの収集になるのでは。
クリーン作戦は小一時間で終わり、そのあとは夕方まで昼飯抜きでフル稼働(昼飯抜きはよくあること。とくに百姓になる土日は)

二人でやっと抱えられる長方形の大屋石を2個、Kさんに手伝ってもらって運び、軽トラの轍でへこんでいる進入路にその石を敷いた。敷き詰めているじゃりを除いて、石の暑さ分(約10センチ)を掘り下げてから水平になるように石を置いた。この作業に1時間半。

さて、それから畑(1反3畝ほど)の枯草を集めて、数か所で燃やす。この作業に3時間ほど。Kさんはすぐ隣の梨園で、枝の剪定をしていたが、昼食をとりに家に帰ってもどってきたあと、梨園の端にある柿の木にのぼっていた。この柿はカラスがよくつついているが、食べ飽きたのか。Kさんは、いちばんてっぺんに残っていた柿数個を取るとぼくに投げてよこした。喉が渇いていたので、服でふいて丸かじりした。冷たくて甘くジューシーな柿を3個食べて一息つく。畑のそばで寝ているミッチィーにもおすそわけをした(ミッチィーも柿は大好きだ)。

畑の草を燃やしておいて、身体が不自由な近所のNさんに「片付けてほしい」と頼まれていた廃材を軽トラで運び、別の畑のすみにおろした。そのとき貰い受けた古瓦20、30枚を、畑の作業小屋の軒周りに並べ隙間をふさいでいった。作業小屋は基礎石の上に置いただけで、がっしりと固定していないので、軒下に台風の巨大な突風が吹きぬけると倒れる恐れがあるからだ。

さて、それから・・・忘れていた焼き芋を取り出してみた。新聞紙でくるみアルミホイルで包んでいたが、小さい芋だったので半分は炭になっていた。親指大の芋のカケラを数個、またミッチィーとわける。畑で草燃やしついでに木の杭20~30本に焼きを入れ、その後始末をしてから、庭の枯れたもみじの幹をチェーンソーでばっさりと伐り、切り口を塗装した。

この枝ぶりもよかった大木のもみじは、引っ越したその年に近所から譲りうけたもの。掘り起こした鉢(根株)の直径が1.5メートルほどあり、トラックのクレーンで移植してもらった。春の新葉から夏、秋までに3回葉の色が変わる自慢のもみじだったが、害虫にやられた一昨年から枝葉の勢いが衰えてきた。この春は枯れ枝が多く、新緑が芽吹いてもすぐしぼんでしまった。
太い幹のなかは害虫の穴が蜂の巣状になって貫通していた。樹高1.5メートルあたりで伐ったが、根はまだ生きているので何とか蘇ってくれるだろう。

さて、それから・・・、すっかり枯れていたもみじの幹や枝を薪ストーブ用の薪に断裁したところで、ツルベ落としの日が暮れた。足腰が油切れのようでぎしぎし痛む。日が暮れていなければ、「さて、次は・・・」と、へとへとになっていても身体が自動的に動きだす。マラソンランナーの「ランニングハイ」の状態に似ているかもしれない。あるいは、子供のころ「ご飯だよー」と呼ばれる夕暮れまで遊んでいた習性なのか? だから、月曜日の朝は筋肉痛になる、というわけだ。

この10年、畑や庭の景色は少しずつ変わってきたが、変わっていないのは、あれやこれやとすることが多い田舎暮らしで、身体が勝手に動きだす土日の行動パターンである。何ともありがたいことに。