福井県発: 食で伝える和の心「WASHOKU」

「煮物の四角い大根は親鸞聖人のげた、長いゴボウはつえ、ニンジンはあかぎれの指を示しています」

浄土真宗の盛んな北陸で連綿と受け継がれてきた「報恩講料理」。きりりと引き締まった空気の中、管理栄養士の谷口利恵子さん(62)がお膳を前に正座した福井県鯖江市立北中山小学校の6年生に料理の意味を説明する。同市の北中山公民館で15年近く続く和食のテーブルマナー実習は、郷土料理を子供たちに伝える場にもなってきた。
「礼儀正しい作法で美しく食べるマナーは和食文化の側面。お母さんたちが作った郷土料理を感謝しながら食べることにも大きな意味がある」と森本茂館長(64)は少し緊張した子供たちを見ながら目を細めた。
まもなくユネスコ無形文化遺産として「和食 日本人の伝統的な食文化」が正式登録される見通しだ。評価されたのは、地域に根ざした調理法やうまみの活用、正月などの年中行事との関わりなど、日本人が生活の中で育んだ食文化。しかし周囲を見渡すと、ファストフードの氾濫に個食化と和食文化は崖っぷちだ。
「みそ汁は和食の基本、一汁三菜の一汁。一家で食卓を囲む風景が消えていくのがさみしい」。富山県魚津市で56年続く「宮本みそ店」の店主・宮本晃裕さん(33)は先月、渋谷区でみそ作りのワークショップを開いた。祖父母から受け継いだみそ作りを通して、今度は自分が和食文化を伝えていこうと奮闘する。

続き YOMIURI ONLINE

コメント:Washokuはいまや世界が認める「健康料理」。というだけでなく、普遍的な哲学がありますねぇ。そのところをもっと発信していかなくては。