茨城県発: 牛久市が友好都市提携 スローシティ運動発祥の地 伊キャンティ市

循環型社会の構築を目指して「バイオマスタウン構想」を進めている牛久市が、スローシティ運動発祥の地、イタリアのグレーヴェ・イン・キャンティ市と友好都市提携する。

キャンティ市の取り組みを構想でうたう「伝統産業の地産地消」などの参考にするのが狙い。十二月十六日に現地で調印式を行う。 (坂入基之)
提携は二〇一〇年十月、牛久市の池辺勝幸市長が知人に勧められて、キャンティ市を訪れたのがきっかけ。
牛久市によると、スローシティは地域の伝統的な食文化を守り地元食材を見直すスローフード運動が始まり。それが、まちづくりまで広がり、自然や時間などを大切にするようになった。
キャンティ市はイタリア中部トスカーナ州にあり、日本でも人気ワイン「キャンティクラシコ」の産地としても知られる。過疎化の波にさらされた小さなまちがよみがえったのは、豊かな自然とおいしいワインにひかれた外国人がアナログ生活にあこがれ、移住してきたためという。
池辺市長は「キャンティ市との交流が牛久市にとって大いに参考になる」と確信。帰国後の一二年、庁内に「グレーヴェ・イン・キャンティ市交流検討委員会」を設置し、キャンティ市と情報や意見交換をしながら交流の在り方を検討してきた。
同年四月から茨城放送でラジオ番組「スローシティ・うしくチャンネル」の放送を開始した。一三年八月には、会費制の「第一回うしくスローシティまつり」を開き、市民らが地元食材の料理でキャンティワインを味わうなど提携に向けて機運を盛り上げた。
牛久市は構想で掲げる「耕作放棄地の解消と伝統産業の地産地消」に基づき、復田した耕作放棄地で栽培した菜の花でBDF(バイオディーゼル燃料)を製造し、学校給食に地元産野菜を取り入れる活動をしている。

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