山科名物、試食せず認定 区主導のコンテスト「Y級グルメ」

京都市山科区の名物料理を発掘するために、同区などが行った料理コンテストで、公募メニューのほとんどを試食をせず、入選を決めた上、全てを新名物として「認定」していたことが分かった。

区などはホームページや冊子でレシピを公開して普及を目指すが、関係者からは「味も分からず、人に薦めていいのか」と疑問の声が上がっている。
「やましなY級グルメ創設プロジェクト」(事務局・同区)。「郷土料理が少ない」とされる山科で名物料理を発掘するのが狙い。区の主導で農業者団体、地域団体らと実行委員会を組織し、公募メニューから「Y級グルメ」を選定する。
募集は7月に始め、29品が寄せられた。実行委による審査会は10月、特産の京山科なすなどを使った6品を入選とし、全てを「山科らしさが確認できた」としてY級グルメに認定した。
一方、応募要項では「試食会を行い、認定」としたが、審査会で「全29品の試食は審査員のお腹の負担が大きい」(同区)として、試食を商品化された3品に限り、他は書類審査にとどめた。審査員の一人は「味を想像し、真剣に選んだ」と説明する。
だが「胸を張って薦められるかと言えば自信はない」(同審査員)など、試食の有無による審査の不公平性も含め、入選まで決めたことに内部からも疑問が出された。企画から携わる関係者も「おいしいかまずいかが不明なのに、人に薦めることができるのか」と首をひねる。
石黒善治区長は「味の問題でなく、山科への愛情で選んだ。試食用料理の持ち込みを負担に思い応募が集まらないことを懸念し、試食は義務づけなかった」と話している。

■レシピで審査、絵に描いた餅
NPO法人「日本料理アカデミー」理事長で、菊乃井主人村田吉弘さんの話 レシピだけで審査するのは絵に描いた餅だ。調理をし食べないと分からない。審査は公平に行うのが命で、きちんとした基準を設けないといけない。山科の名物料理を探すという趣旨はいいのだから、もう少し時間をかけて丁寧にすべきだった。

京都新聞より

コメン
ト:食材偽装に続いて、グルメ偽装・・・ですか。情けないけど、もう笑うしかない。ちなみにY級って何だろうと思ったら、「やましな」のYなんですね。丹波だとT級グルメ? これも笑えます。