『世界が食べられなくなる日』の上映会に行く

3日間の連休は、初日は秋晴れだったが、3~4日は肌寒い小雨が降ったり止んだり。それでも丹波オーガニックフェスタ2013(2~4日)には、

20~30歳の若い世代がけっこう訪れていた。
ざっと30店(テント)以上の数と想われる出店者も30歳代の人たちが多く見られ、そのなかには岡山県から来たという人が何人もいた。なにしろ岡山県の田舎は人口密度がかなり低いので、過疎地の物件(土地や古民家)はおそらく兵庫県に比べて相当安く、若い世代にも入手しやすいのだろうと思う。
出店者のなかには、その服装や髪形からヒッピィー風の感じの人が少なくなかったが、60年代(40年前)の浮草のようなヒッピィーと違うところはそのライフスタイルだろう。都会を離れ、田舎(山のなか)で農的暮らしをベースに自産自消を追及している。経済至上主義の流れには乗らず、大地に根を生やして知足的な自由を楽しんでいる、そんな印象を受けた。
先月も恩田さんの丹波カル伝の稲刈りを手伝いにきていた30代の男性に出会ったが、「子供のために、東京から三田市の田舎に移住してとてもよかった」、と言っていた。彼は某中堅出版社に勤めていたというから、関西で出版社の仕事に就くのはなかなか難しいけれど、問題の本質はそこにはないと決断したようだ。彼のような生き方を選択する若者が今後とも増えていくことだろう。

今日(4日)は10時から、以前から観たいと思っていた『世界が食べられなくなる日』の上映会が文化センターの一室であった。ここも30人ほどの入場者の大半は若い世代。このフランス映画は、モンサント社の遺伝子組み換え食物(トウモロコシヤ大豆)を2年間食べつづけたマウスの実験データを記録した映像を中心に、福島の原発問題にも触れている。
「種を征する者は世界を征する」。ビル・ゲイツ財団も出資する多国籍企業・モンサント社はその信念による世界戦略で、農薬ラウンドアップも開発した。「雑草だけ枯らし、野菜には影響ないし、地面のなかで有機物になる」という大変アリガタイ農薬である。ホームセンターにいくと、ラウンドアップのコマーシャル・ビデオ映像が繰り返し流れており、陳列棚にはずらりとその商品が並んでいる。
モンサント社は、この農薬と遺伝子組み換え種を普及することで、第三世界の飢餓を救うという。しかしこの記録映画で告発しているのは、「われわれがマウスのようにモルモット化され」、癌患者を増やし、生物の多様性も破壊されている、という実態である。

上映時間はまる2時間、タイトルどおりのシリアスでショッキングな内容だが、オーガニックが当たり前と思っている人たちにとっては想定内だ。だが、このような「不都合な真実」は、マスコミも政府も不都合なので決して報道しないし、一般大衆が知らないことは良いこと(仮の真実)になっている。だから、むしろ農薬や遺伝子組み換え種、化学肥料などをありがたがっている一般農家の人たち、相変わらず偽装表示をする食品メーカーや外食チェーンの経営者など観てほしい映画であり、また小中高の学校やPTAでもぜひ取り上げてほしいものだ。TPPは関税自由化の話だけではなく、モンサント社の製品がさらに普及しやすくなる、ということなのだ。
ちなみに、この映画のレンタル料は「55000円ほどで、2回上映できる」と、上映会を開いた女性Eさんは言っていた。入場料1000円だから60人でとんとん。この丹波で、真面目な映画だけで60人集めるのはキツイなぁ・・・・(先日の「真砂秀朗ネイテイィブフリートコンサート」では何とか50人ほどの集客)。
彼女のすぐ横に丹波市会議員のY君がいたので、
「何か楽しいイベントにからめて、集客力のある君が上映会をやってほしいね」と声をかけた。「そうですね」と彼は返事をしていたが・・・。 村長 平野

丹波オーガニックフェス2013 11月2日~4日
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