給食で27年ぶりの鯨料理…伝統学ぶ「味の旅」

岐阜市内の小中学校や幼稚園などに27日、鯨の肉を使った給食が27年ぶりに登場した。

日本に古くから伝わる郷土料理や伝統文化を知ってもらおうと、市教委が昨年4月から毎月1回続けている「味の旅」と題した取り組みで、今回は和歌山県の郷土料理「鯨のたつた揚げ」が給食のメニューになった。
使用された鯨肉は北西太平洋の調査捕鯨で捕獲されたイワシ鯨。和歌山県太地町では、昔から捕鯨が盛んで、鯨のたつた揚げが郷土料理として食べられている。
鯨の給食は、計50の小中学校と特別支援学校、幼稚園に用意された。サイコロ型に切った鯨肉のたつた揚げのほか、高野豆腐の煮物、湯葉のすまし汁などのメニューが出された。
このうち、同市金竜町の梅林小学校では、子どもたちは初めて食べる味に最初は驚いていたが、しばらくすると「おいしい」と言って元気にお代わりする子どもも現れ、教室中に笑顔が広がった。
同小6年の男児(12)は「鯨の肉を食べたのは初めてだったが、味が濃厚でおいしかった。牛肉と同じくらい好きになるかもしれない」とほおばっていた。
この日、鯨肉給食が出なかった計23の小中学校と幼稚園は、30日に同じメニューの給食が用意される。
同市では、商業捕鯨の中止に伴って、1986年9月以降、学校給食のメニューから鯨肉が消えた。市教委では「『味の旅』の給食を通して、伝統や食文化を学ぶ機会を増やしていきたい」としている。(大隅清司)

YOMIURI ONLINE  (2013年9月30日 読売新聞)