島根県発: 「畑の魚」エゴマ注目(食と農編)

サラダ油、ゴマ油、オリーブオイル……。いろんな食用油を使い分けるようになった今、栄養分が豊かで、「畑の魚」と言われるエゴマから取れる油が注目されている。

中国地方でも山間部で栽培が盛んで、特に島根県はここ数年、栽培面積が増え、国内有数の産地になっている。
エゴマは東南アジア原産のシソ科の一年草で、日本では古くから栽培されている。約2ミリの種を搾ると、濃い黄色の透明な油が取れる。癖のない味で、ドレッシングなどに入れ、加熱せずに使うのが一般的だ。
島根大医学部の橋本道男准教授(63)=脂質栄養学=によると、エゴマ油は脂肪酸の一種「α(アルファ)―リノレン酸」が豊富。青魚と同様に、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果が期待できるという。
島根県内のエゴマ栽培面積は2012年が約30ヘクタール。この5年で4倍以上になり、国内有数の産地に成長した。中でも、奥出雲、川本の2町は、独自の補助金を設けるなど、町を挙げて産地化を進めている。
かつて「たたら製鉄」で栄えた斐伊川源流の奥出雲町。今年のエゴマ栽培面積は約18ヘクタールと県内最大だ。
地元の建設会社「中村工務所」が05年、農業部門「奥出雲中村ファーム」を立ち上げ、町内の国営開発農地を借りて、有機無農薬で栽培。約20軒の農家と栽培契約も結んでいる。
柴田晶夫営業部長(64)は「農業部門の売り上げは、まだ数千万円。栽培面積をさらに増やし、地元ブランド米の仁多(に・た)米やソバと並ぶ特産品に育てたい」と意気込む。

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ウィキペディア より
古名、漢名は「荏」(え)。食用または油を採るために栽培される。シソ(青紫蘇)とよく似ており、アジア全域ではシソ系統の品種が好まれる地域、エゴマ系統の品種が好まれる地域、両方が栽培される地域などが見られるが、原産地の東南アジアではシソともエゴマともつかない未分化の品種群が多く見られる。
葉などには香り成分としてペリラケトン(Perilla ketone)やエゴマケトン(Egoma ketone、3-(4-Methyl-1-oxa-3-pentenyl)furan)などの3位置換フラン化合物が含まれ、大量に摂取した反芻動物に対して毒性を示す。(写真も)