岐阜発: 遺伝子の多様性を保つためにも・・・

ニホンイシガメふ化 岐阜大の繁殖池、固有種の保護活動実る
◆レッドリストの準絶滅危惧種

環境省レッドリストで準絶滅危惧種に指定されている日本固有種ニホンイシガメが、岐阜市柳戸の岐阜大学構内の在来水生生物保全池「淡水生物園」でふ化した。同園を管理する同大応用生物科学部の楠田哲士准教授(35)の研究室が8匹の子ガメを保護、子ガメは水槽内で元気に動き回っている。来春に再び同園に放す予定。
同園は北米原産の外来種ミシシッピアカミミガメの増加に伴って激減した同大学一帯の在来種のイシガメを保護、増殖しようと一昨年に開設。大学構内の池や川などで捕らえた成体約10匹を飼育している。子ガメは今月、園内の池の横の陸地で発見された。甲羅の長さは約3.5センチで、学生や大学院生が毎日、水を替え、餌を与えている。
園内でのふ化は3年目。過去2年間は、成体1個体による10個足らずの産卵しか確認できなかった。今年は複数個体が数十個を産んだものの、カラスの被害に遭うなどしてふ化は一部にとどまった。
同研究室は3年前から岐阜大一帯のカメ類の捕獲調査を継続。今年6月までに捕らえた1146匹のうち、ミシシッピアカミミガメが779匹(68%)と最多で、大陸原産の外来種クサガメの317匹(28%)などが続いた。イシガメは23匹(2%)どまりで、子ガメも見つかっていないという。
楠田准教授は「遺伝子の多様性を保つためにも各地域で個体群を守る努力が必要」と力を込める。同大大学院応用生物科学研究科1年加古智哉さん(22)は「育ったイシガメが戻れるような自然環境が整ってほしい」と願った。

岐阜新聞Webより 2013年09月20日09:14
 

コメント:動物の世界も植物の世界も「遺伝子の多様性」は大事なことだね。そうじゃないと世界は退屈でつまらなくなる。