男は火星人、女は金星人だから・・・


陰陽は、同時に互いに不可欠な相補性です。

 近所の曹洞宗のお寺さんとご縁があり、月一の坐禅会に時間の余裕があるときに参禅している。

  2年前ちょっと気晴らしに行ったのが今も続いているのは、和尚の飾り気のないお人柄にある。在家から出家された方で、「坐禅するために生まれてきたのかもしれない」というぐらい「坐禅が好き」だという。今どき珍しく、この坐禅会は三十年以上休みなく続いている。 
「坐禅堂に入るときは“前後裁断”、世間の重苦しい情報など何もかも断ち切って。難しいけれど頭を空っぽに、まっさらにして坐ってください」と和尚は言う。
たしかに、意識をまっさらにすることは難しい。先日もぼくは瞑想半分、うつらうつらする頭のなかで“禅問答”を繰り返していた。
――植物にも深層意識はあるか? 意識には色があるか? 食べ物に陰と陽があるように、意識にも陰と陽があるのでは? だから時として男と女の思いは天と地ほどかけ離れている・・・?
GOは、「宇宙の秩序・七の法則」のうち二つの原理がウラオモテの関係だという。
オモテあればウラあり(裏表の原理)、オモテ大なればウラも大なり(ツリ合いの原理)
オモテとウラは正反対ですが、同時に互いに不可欠な相補性です。オモテなくしてウラなし。(『東洋医学の哲学』)
陰極まれば陽となり陽極まれば陰となり、「陰陽は不可欠な相補性」である。そのことは理解できる。でも「男と女の間には、深く~てく~らい川があり」、おしどり夫婦と見られる男女でも陽陰極まって別れたりする。
「男と女は陽と陰、なぜかくも違うのか?」 
坐禅から帰っていきなりカミさんに禅問答を投げかけた。すると彼女は即座に応えた。
「答えは簡単よ。だって男は火星から来て、女は金星から来たでしょ。お互い異星人だからよ」
二本、技アリ! ぼくはよく彼女の思いとウラ返しのことをして困らせるが、いまだに別れていないのは、陰陽の相補性というよりも太陽系の異性人だったからなのだ、おそらく。

永遠の少年GO・平野隆彰
「Macrobiotique 2013年8月号」より
(日本CI協会発行)
註:GOとは・・・ジョージ・オオサワこと桜沢如一。

  注:ジョン・グレイは、男女の微妙な関係をとりあげた著作が多い。その1冊に「男は火星人、女は金星人」というのがある。原書はベストセラーらしいが、なぜか日本ではあまり評価されていないようだ。