耕作放棄地に緑を!農業界の異色経営者 新世代リーダー 

西辻氏は、「農業(家庭菜園も含む)を始める人を2014年までに1200万人にしたい」と言う。


農家の高齢化が進み、担い手が減り続ける日本の農業。今そこに若い力が続々と入り、新たな動きが生まれていることをご存じだろうか。中でも農業分野のソーシャルビジネスとして注目を浴びているのが、マイファームというベンチャー企業だ。目標は実に壮大。耕作放棄地を減らし、日本の農業人口そのものを増やすというのだ。
マイファームを率いる西辻一真氏(30歳)は、京都大学農学部在学中にその目標を掲げた。2007年に会社を設立、体験農園に始まり、農業学校、土壌改良へと事業は大きく拡大。今や日本の農業を変える旗手として注目されている。西辻氏は、学生時代に抱いた問題意識をどうやって新しいビジネスに発展させていったのか。また、壮大な夢を実現させるために、自らをどうマネジメントしていったのか。
耕作放棄地との出会い
雑木林や住宅を眼下に望む横浜市の高台に、マイファームの体験農園「KITCHEN FARM 新横浜」がある。週末の1日、家族連れが次々に訪れて野菜作りを楽しんでいた。その間をマイファームの西辻一真社長が歩いて回っている。
元気のないズッキーニの茎を触って「水分が足りないですね。水をやってみてください」とアドバイスし、「こんにちは、サラサちゃん」と子供に声をかける。「子供の頃に土に親しんだ人は、大人になって必ず畑に帰ってくるんですよ」と西辻氏。目指すのは、自分で育てて自分で食べる「自産自消」だ。
2007年に西辻氏が始めたマイファームは、現在、全国約80カ所にこうした体験農園を展開している。従来の貸し農園と違うのは、無農薬有機栽培であること、専門家の指導が受けられること。そして最も大きな違いは、使われていない耕作放棄地を再生させるという壮大な目標の下に運営されているということだ。西辻氏は、「農業(家庭菜園も含む)を始める人を2014年までに1200万人にしたい」と言う。
西辻氏を突き動かすものは何か。そのルーツは子供時代にさかのぼる。福井県で生まれ育った西辻氏は子供の頃から自宅の庭で野菜作りをしていた。母親と競争でキュウリやトマトを育て、野菜の出来栄えを褒められるのが何よりうれしかったという。しかし、家の周りでは農家の高齢化が進み、何も植えられていない耕作放棄地が目につくようになっていた。
「野菜を育てるのはこんなに楽しいのに、なぜ何も植えていないんだろう。すごい作物を開発して、空いている畑で育てたい」。そんな夢を胸に京都大学農学部に進学し、大豆の品種改良に取り組んだ。大学の農場に毎日通い、数千種類の作物を育てた。

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コメント:素晴らしい理念と行動力。こういう若手リーダーがどんどん出てきてほしいですね。