すくっと炎天に咲く名無し花

この炎天下にすくっと茎を伸ばし、薄紫色の花を咲かせている。中心軸からラッパの形をした花を、ひとつひとつ音もなく?開いていく。

咲き始めてもう1週間近くになるこの花の名前を、思い出そうとしても思い出さない。調べてみるか、これを植えたカミさんに訊いたら教えてくれる。でも何となく面倒で、いまだに名無しの花だ。
こんな暑さのなかで涼しげにすまし顔の花を咲かせるなんて、えらいもんだなぁ。
いやー、とにかく暑い、暑い、あつーい! ものを考える気力もなく体を動かすのもおっくうになる。そのくせ夕方となれば、ビールと焼酎で阪神戦のナイタ―をボゥーっと観ている。そしてとうとう夏風邪をひいた。
畑でストレッチをしすぎたせいか、草刈りや薪づくりで消耗したせいか、それとも冷たい焼酎の飲みすぎか。いずれにしろ、頭も体も心も“統合失調”状態。この原因がひとつなんてありえない、複合汚染、いや複合要因によるものだ。

ところで最近、ニーチェの名言集が大ベストセラーだそうだ。ニーチェの言葉を、明るく前向きにとらえた超訳本が売れているらしい。
そんな捉え方もあるのか? 不思議な現象だと思っていたら、このブームに対して「彼の哲学を消毒して、砂糖をまぶしたようなもの」と異論を唱える、中島義道さんという哲学者が本を出した、と今朝の新聞に紹介されていた。
(「ジェジェ! ったくね! スィーツみたいなニーチェ哲学! そんなもん! なんでも甘くして、砂糖をまぶせばいいってもんじゃネ~やろ! 」思わず心のうちに叫んでいたのであった)
「ある意味、ニーチェは哲学者の純粋な形。興味の対象が、存在や意識などのものすごく普遍的な話と、俺はなぜモテないのか、みたいな卑近な問題の2つしかない。その間に社会などの中間がない」(著者の言葉)
うーん・・・、おもしろい。またニーチェを読みたくなった。
『ニーチェ ニヒリズムを生きる』をさっそくアマゾンに注文した。舞台の幕にみたてたようなマリンブルーの表紙から、ニーチェの横顔を覗かせた装丁デザインがまた素晴らしい。

炎天にニヒルなぐらいの名無し花   空太

 追記: 答えは「アガパンサス」。アガペ(愛)の花の意味だとか・・・和名は「紫君子蘭」、このほうがぴったりくる。
※さっそく読んだ『ニーチェ ニヒリズムを生きる』は、期待はずれだった。

ウィキペディアより
アガパンサス属(アガパンサスぞく、Agapanthus)は、単子葉植物の属の1つで、南アフリカ原産。日本では園芸用に球根が販売される。
「アガパンサス」はギリシャ語のagape(アガペ 愛)とanthos(アントス 花)の2語の組み合わせで、このため花言葉は「愛」や「恋」にちなんだものが多い。