恵みの雨、三津屋妹尾そば、アるンデスの塩、そして・・・

待望の雨が降った、と喜びもつかの間、こんどは早く止んでくれないかな。まことに人間って勝手なもんです。


6月に入っても空梅雨で、畑はカラカラに乾燥している。黒豆やゴマの種を植えたばかりなので、毎日の水遣りに1時間。昔のお百姓さんが雨乞いの祈祷をした気持がよく分かる。
月曜日(17日)の朝、雲が空を覆って虫暑く、夕方には雨が降りそうな気配。雨が降ったら続きそうなので、畑に残している玉ネギ、じゃがいもを掘る。そして夕方、ようやっと待望の雨、まさに水を得た魚のような気分。

しかし今日(20日)で4日目となり、いいかげん止んでほしい。陸(おか)に上がりたい土亀の気分?

昨日(19日)は小雨が降り続くなか、陶芸サークルの仲間たち(9人)と、同じメンバーのお店「三津屋妹尾そば」に昼食を食べに行った。 
柱が15㎝も傾いていたという築100年以上の古民家の店舗を、妹尾夫妻は数カ月かけて再リフォームした。剥き出しの太くて黒々した梁、しっくいの白壁、障子の光、天井の煤竹などが何とも味わい深い。「きれいやわ・・!」と誰もが感嘆した天上の「煤竹」は、天井を剥がしたら百本以上出てきたそうだ。この冬訪ねたとき、奥さんが寒空の下で真黒に汚れた煤竹を水洗いしていた。いまや古建材として価値が高く、なかなか手に入らないその煤竹がつややかに再生され、1メートルほど高くなった天井に配されている。
室内の間接照明がやや暗いように感じたが、目が慣れてくるとちょうどいい。妹尾さんのこだわりが随所に見える店づくりに、陶芸仲間は感嘆しきり。そばのこだわりはもちろんのこと、食器類のほとんどは妹尾さん手作りの作品だ。
さばの押し寿司に続き、荒挽き100%のそばが出てきた(そば好きのぼくは2人前のそばを予約。食べることに集中して、肝心のそばの写真を撮るのを忘れた)。
「塩でも味わってください。風味がよくわかりますから」と妹尾さん。
「この塩もこだわってるんでしょ、どこの塩なの?」と誰かが訊くと、
「アンデスの塩です」
「へぇ、アンデスの山に塩があるのね? 」
「そうなんです、アるンデス、あははっ」
「また出たぁ、まじめにやってよ!」
妹尾さん一流のオヤジギャグが出て、数珠つなぎに醒めた笑いが座を巡る。
続いて二八そば、そばがき、そばのアイスクリーム。外は相変わらず、雨がしとしとピッチャン、しとピッチャン。恵みの雨に一息つき、おいしいそばを食べてくつろぎ、妹尾さんの作品(食器)にもちょっぴり刺激を受けたり。
というわけで、大満足したこの後、陶芸教室に戻り2、3時間。
「平野さん、妹尾さんの作品に刺激を受けたんか、目を皿にしてがんばってるねぇ」
と、清水先生に冷やかされながら小皿を4枚つくって、発砲スチロールの箱に入れて帰った。
そして、しばらく他の用事をして、軽トラの荷台に置き忘れた箱の蓋を開けてみると、
「やぁーっ・・・」
箱のなかは雨水が2センチも溜まり、作りかけの小皿の形が崩れかけているではないか。
慌てて雨水を外に流し、自分自身に腹を立てていると、雨足がまた激しくなった。
畑にせよ何にせよ、「土いじり」というのは、楽じゃありまへんなぁ~。
 

三津屋妹尾そば
 

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