小麦の花と天敵と

左側の写真の、小麦の穂の隙間から顔を出している黄色い小さなものが、僕らが小麦の花と呼んでいるものです。正確に言うなら雄しべ、もっと正確に言うと葯です。

小麦はこの穂の中に雌しべを持っていて、雄しべがこうやって外に出てゆくと同時に受粉し、たった2日で朽ちて行きます。虫媒でも風媒でもないので、花びらも萼もありません。

小麦の実はつまりは種です。果物の実は、動物に種を運んでもらうために、甘くなって種を包み込みますが、小麦はそのままが種になります。私たちはその種を食べているわけです。 この種を蒔けば、また翌年新しい芽が出て、またたくさんの種を付けます。僕らがいただいているのは、小麦の命ともいえる種なわけです。この命は人や動物に食べられるために毎年成るわけではありません。小麦が子孫を残すために一粒一粒が受粉し、結実していくわけです。
さて、右側の写真は、畑の仲間が撮影したうちの小麦にしがみつく、アブラムシとテントウ ムシです。アブラムシが小麦の種の汁を吸いに現れ、それを食べるためにテントウムシがやってきます。無肥料の小麦にはアブラムシは付きまさんが、彼らも生き物ですから、餌を求めています。でも必要以上に増える事はありません。こうやって天敵がいるからです。

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