友が喜んでくれたことがご馳走

17日の夕方から久しぶりに庭でバーベキューをした。遠路・富山から来る南部白雲夫妻と娘のミキちゃんたちのために。

全国的に夏日のニュースがあってから寒さが戻って、夜になるととくに風が冷たい。どうしたものかと迷っていたが、当日は朝から温かさがもどっていた。
翌18日の10時から、関西花の寺25カ所霊場会の20周年記念法要が、第4番札所・高源寺(丹波市青垣町)でひらかれる。南部白雲(三代目)さんは、花の寺の看板を新たに制作していたので、その納品のために招待されていた。そしてぼくも花の寺の『花説法』という本を納品していたから呼ばれている。
南部さんとは20年来のお付き合いだが、今回は奥さんも一緒というので、バーベキューでおもてなしをしたかった。うちのカミさんは、ここ数日の寒さから「風邪でもひかせてしまったらどうするの」と案じていたので、「でも地鳥を注文しているしなぁ・・・」とぼくも前日までは迷っていた。
幸い、この日は夕方になっても風はなく、半袖ではちょっと冷えるかなという気温。残念なのは畑には玉ネギぐらいしかないことだった。あと半月もしたら新ジャガが採れるのだが・・・、スーパーで鹿児島産の新ジャガを見かけて、よほど買おうかと思ったけれど、やめておいた(野菜づくりをしているのに、野菜をスーパーで買うのは抵抗がある。極端にいえば、罪意識があるからだ)。
ビールにワイン、地鶏の焼き鳥、カツオのたたき、つまみ類、玉ネギのスライスにおかか、玉ネギとタケノコの蒸し焼き、山かけご飯(山の芋とまぐろ)、キヌサヤと卵とじのお汁・・・3時間かけて焦りながら準備していた(カミさんは用事で不在)。
午後3時過ぎ、南部さんは予定時刻に到着。やながわのケーキと紅茶でしばらく休んでもらってから近くの温泉(国領温泉)に行き、夕方6時前からバーベキューを開始。途中、近所の和章さんがぶらりと来て、掘ったばかりのタケノコをぶっきらぼうに置いていった。唖然として、笑う南部さん。一般的に職人さんは寡黙というイメージが強いが、南部さんはおしゃべり好きで、あけっぴろげで、声はあたりはばからず大きい。そのくせ神経細やかな気配りもある。
「いやぁ、すごい気持がいいね。おいしいねぇ・・・。ミキちゃん、馳走という字は、走り回って準備するという意味で、これこそがご馳走と言うんだよ」
何度も繰り返し娘に言っていた、その南部さんの言葉こそ、ぼくにとってはご馳走であった。

写真右上は、18日の花法要で。

南部白雲木彫刻工房