丹波市有機の里づくり協議会 1年間の活動報告

幅広い活動を展開
有機農業推進法が施行され、丹波市が有機農業モデルタウンとして活動が始まってほぼ1年が経過した。現在、協議会には丹波市内の有機農業生産者個人、市島町有機農業研究会、広める会、氷上パスミルク生産者会など古くからの生産者団体、新規就農者で結成された「丹波みのり会」、「丹波ひかみ農協有機米研究会」も参加している。生産者団体以外も地域おこしのNPO法人たんばぐみ、山名酒造、株式会社田舎元気本舗、NOP法人丹波太郎、ビオファームも参加し、農業者以外の会員が加わることで幅の広い活動を展開している。

 土壌分析や新規就農者の受け入れなど
活動は重点的に、「土壌分析に基づく有機農業技術の向上」、「新規就農者の受け入れ」、「地域に有機農業の理解を深め、有機農業生産者を増やすこと」「消費者との交流と都市部でのファーマーズマーケットの開催」を目的としている。毎月第1週の火曜日に定例会を実施しており、会の代表は高木力氏。橋本は副代表として宮垣氏とともに高木氏をバックアップしている。定例会には若い「みのり会」のメンバーを始め、市有研、広める会の生産者が参加し、時には、役場の農政課職員も来て、有機農業を丹波の地に根付かせるための様々な意見が飛び交っている。

講演会も2回開催
 「土壌分析に基づく有機農業技術の向上」のため、兵庫県有機農業研究会をタイアップに小祝氏の有機農業技術講座に会員が参加している。またモデル圃場農家として井上君、谷水君、高木さん、高見くんらが随時、講習会で発表している。1月には三重県の有機農業生産者福広農園の視察。協議会としても独自に小祝氏を呼んで少人数での集中講座を11月上旬に予定している。またモデルタウンの予算を利用して土壌分析機、デジタル測定器、Ph測定器を購入、毎週金曜日8時から、橋本宅の研修生部屋で土壌分析研究会を開催している。研究会には現在、兵有研の農業研修生の渡辺くん、梅内くん、山田君、他にも土を調べたい生産者が集まって自分の畑の土を調べている。
「新規就農者の受け入れ」として随時、丹波への就農希望者の相談にのっている。兵有研の農業研修生は高木氏(有機米)、高見くん(米)、井上くん(野菜)、橋本(養鶏、野菜)が受け入れ先になっている。9月には丹波太郎を協力して「いちじま有機農業ワークキャンプ」を3泊4日で開催、就農希望者、有機農業に関心ある参加者が17名参加した。また役場とも新規就農者が住むための空き家を探す協議をし、積極的に新規就農者の定住を勧めている。
「地域に有機農業の理解を深め、有機農業の生産者を増やす」目的で、春には尾崎零氏の講演会を企画、7月には「ニンジンから宇宙へ」の著者で有機農業生産者の赤峰勝人氏の講演会を開催した。また夏には会員内の交流を図るため一泊で懇親会があった。
「消費者の交流と都市部でのファーマーズマーケットの開催」として、月に2回、「丹波みのり会」の愛農人ファーマーズマーケットに協力し交通費を補助しているほか、求める会、G90,つどいの会、広める会等、消費者団体の援農のバス代を補助し、できるだけ丹波の有機農業生産者と消費者の交流が進むように努めている。

政権交代でどう変わるか?
7月19日、霞ヶ関で全国モデルタウンの集まりがあり高木氏と参加し、丹波のモデルタウンでの活動の報告もした。現在、全国では47箇所がモデルタウンとして指定され活動している。ただ、全国での報告書を読む中で果たして全てのモデル地域が有機農業を推進しているのか疑問に感じるところもある。明らかに減農薬を推進しながら「環境保全型農業」と称し、「有機」を語る協議会もあり、参加者からは農水省に対して疑問の声を投げかける人もいた。日本有機農業研究会の全国大会で出会う地域の中では有機農業を推進していながらモデルタウンに指定されてないところもあるようだ。民主党に政権交代し、政府の事業の見直しが始まっているが、これから有機農業推進法も検討されることであろう。丹波はそれなりに活動を進め、新たな有機米のグループの設立に繋げ、今まで有機農業をしてこなかった慣行農家も参加している。新規就農者が増加し、市島では現在、17軒に達している。新たな政権はこの動きをみとめてくれるであろうか。