丹波発:ロケット・ストーブ、作ろうかな。

「ロケット・ストーブ、いまから見にいきたいけど、いいですかね?」

  今日(2月14日)の夕方、薪ストーブ仲間の荒木伸雄さんに電話して、見せてもらった。
  最近、ロケット・ストーブが全国的に流行り出しているらしい。奥丹波そば街道のそば処「妹尾」さんも、改築中の店舗に置きたいと言っている。来月初め、陶芸仲間(先輩)でもある妹尾さんの誘いで、ロケット・ストーブ造りの名人(?)のところへ見学に行くことになっている。
それはさておき、同じ集落の荒木さんがロケット・ストーブを作ったということを聞いたので、気になっていたのだ。家から5分、彼は薪作り仲間でもある。
 「作るのは簡単やったで」と電話で話していたとおり、とてもシンプルな構造だった。
オイル缶を二つ重ね、エントツを真ん中に差し込み、缶との隙間には断熱の土を分厚く入れている。
「最初、砂を入れたら失敗やった。砂は冷たすぎるんかな? 発芽用の土を一袋買って、入れたらOKやった」
「断熱は粘土を入れたらいいと聞いているけど、砂がダメというのはおもしろいね」
細い木切れを燃やしてくれた。エントツに手をかざしてみると、なるほど、すごい火力だ。
「このエントツを短く切って、五徳を備え、そこにやかんを置いたらすぐ湯が湧く」と荒木さん。
ロケット・ストーブの特徴は、ごくわずかな薪で強い火力が上ること。そして断熱構造によってストーブの本体は熱くならない、ということらしい。
「割りばしでお湯がわかせると聞いたけど、ホンマなの?」
「それはちょっと言い過ぎや。でも灰が残らんほど完全燃焼するから、たしかに火力は強い。エントツは短いのに、なんでこんなに火力が出るんか不思議やったけど、どうやらL字型の構造がポイントやな。風が吹きさらす屋外ではアカンけど、作業小屋のなかに置いたら、これ一つで十分ぬくもる。実際このストーブは、あの震災の現場ではずいぶん活躍したらしいで」
このストーブが全国に普及して、仮に500万戸の家庭が毎日ご飯炊きや煮焚きものに使ったら・・・、すごいエネルギーだろうな。原発1基分にもなるだろうか?と夢想する。
「造るなら缶を二つ持っていき」と荒木さんは言ってくれたが、
「ありがとう、また改めて貰いにきます」と返事をしてお暇した。
ロケット・ストーブは手造りできそうだが、さて、どんな風にどこで活用するかを思案中。つい最近、知人の農器具小屋が、隣りで失火した火事で丸焼けになった。火事は恐ろしいけれど、“火遊び”は丹波・田舎暮らしの楽しみの一つだから。 (村長 平野)