さぬきうどんの秘伝を伝授される

金毘羅さんの門前町で、まさか「さぬきうどん作り」の秘伝をさずかるとは・・・。
2月2日、集落の組長の研修旅行(1泊2日)で高知へ。

あまり気がすすまなかったが、集落のお付き合いということもあるし、坂本竜馬にも会えるからと思って参加した。スケジュール表はもらっていたが、まともに読んでいなかった。昼食で「うどん打ちを体験する」とは聞いていたけれど、秘伝まで伝授されるとは・・・。
参拝者や観光客でにぎわう金毘羅さんの門前商店街。バスを降りると、土産物屋を抜けて別の建物(店内)へ案内された。中野うどん学校はそうとう有名らしく、壁のあちこちに顔の知れたタレントたちの写真がはってある。
ペコちゃんのような顔をした愛きょうのあるおばちゃんの指導のもと、テキパキと流れ作業のように進んだ。
さっそく長いテーブルに十人が向かい合って座り、2人で協同してうどん粉をこねて生地をつくり、それをポリ袋に入れて足で踏む。そのさいBGに民謡・演歌が流れたので、ついつい調子に乗せられて手拍子しながらうどん生地を踏むのである。畑の麦踏みよりリズミカルに、均等に平にしていくのがコツかな? 時間にしてたったの15分、これでさぬきうどんの秘伝を授かったのだ。愛と力をこめて手と足でこねた、出来たてうどんの、なんと旨いことか!

 「あなたはさぬきうどん作りの秘伝
を本場讃岐で一生懸命習得し
その技術は誠に立派なものでありました。
今後大いに家庭で活躍されんことを希望いたします。
よってここに卒業を証します。

四国讃岐琴平 中野うどん学校
0120-0120-43番」

掛け軸の棒を引き抜くと「麺棒」になり、裏面には秘伝を惜しげもなくイラストでわかりやすく説明もしているではないか!何たる商魂のたくましさ。 うーん、まいりました。この卒業証書はわが家の家宝だ!

翌日、高知城へ。2006年の8月、よさこいまつりの真っ最中に、『穴太の石積み』の取材で訪れたときには、二の丸(?)石垣の修復中だった。どこを修復したのかわからないほど復元されていた(14代続く大津坂本の穴太衆・粟田家の修復)。
高知城の通りでは全国的に知られる朝市は2キロほど続いていた。観光客相手だけでなく地元住民のショッピングになっているらしく、昔風の対話のある一大市場になっているのが魅力。
その後、桂浜の竜馬像へ。わずか20分ほどしか時間がないので、せかせかと石段をのぼる。小春日和の陽気で、海は凪ぎ、白砂が続く桂浜。松の巨木と真っ青な空を背景に、太平洋を遠望する竜馬像は、カッコいいなぁ・・・。まさに観光客として初めて訪れたのだが、以前に来ているようなデジャヴュ(既視感)があったのは不思議なことであった(たぶん、映画やテレビなどで見ている光景だからと思うが、確かに、一度来ている感じがしてならなかった)。

竜馬記念館に入れなかったのは残念至極。「竜馬さん、また必ず来るぜよ」とつぶやく。
しかし何はともあれ、15分で卒業した「さぬきうどん作りの秘伝証書」が大なる収穫だ。