放射線の知識がなく無防備なボランティア

国が行い公表する環境放射線計測は2~4kmメッシュで、百メートル離れると放射線量が異なる地域の実状は掌握できません。

平野さま、Cc伊丹さま、Bcc関西にお住いの皆さま

 福島県南相馬市の小澤洋一です。長らく、ごぶさたしておりました。

昨年の秋より、首都圏からのボランティアさん(放射能に造詣が深く講習などを受けられた方々が多数含まれております)の力をお借りして、『ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト』を南相馬市で3回ほど実施してきました。
国が行い公表する環境放射線計測は2~4kmメッシュで、百メートル離れると放射線量が異なる地域の実状は掌握できません。私たちの放射線計測は、50mx40mメッシュを基本としておりますので、地域をくまなくカバーした内容になっています。
添付の写真、第1回の南相馬市押釜地区モニタリングの比較でおわかりいただけると思います。
放射能の影響による健康被害が露見してからの実態観測では遅きに失します。できる限り早く放射能の実態を客観的にまとめ、当該住民にとって『伝家の宝刀』となるような手立てが必要です。
放射能の問題については、さまざま角度から検証をしていますが、そのひとつとして無防備なボランティアが上げられます。私たち計測ボランティアとはまったく異なる活動をしている方々です。先日、そのことについて私が『たまかんネット』に投稿した内容を紹介させていただきます。

満田さま、たまかんネットの皆さま、Bccの方々

 南相馬市の小澤です

日頃から申し上げておりますが、旧警戒区域で原発から20km圏内の南相馬市小高区は、国が責任を持つ除染区域ですので、防塵マスクをして、防護服を着用し、個人ごとの積算線量管理を行い、作業後のスクリーニングを行い、危険手当てを受けての作業領域です。

そこに、放射線の知識がなく無防備なボランティアが入り込み、泥出しや草刈りなど除染と同等の作業をするなどは言語道断です。この地域の復興に貢献しているとの考えのようですが、そのことでボランティアが被曝していい訳がありません。

私は、下記のボランティアセンターの活動休止に少し安堵の気持ちがわきましたし、このまま活動が終了してほしいとの思いでおります。100年のオーダーで帰還できない地域に、首都圏からの若者がボランティアとして入り込んで、本当に貢献したといえるのでしょうか。ボランティアが被曝しながら、住民が危険な地域に戻るためのお手伝いをしているとしか思えません。国がボランティアによる放射能の人体実験をしているとも受け取ることができます。

第3回ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト中日の1月13日夜、皆さんが温泉に行っている間に、この問題について南相馬市小高区でボランティアとして貢献されている三原啓さん(今回は三原さん他4名が参加)と1時間半ほどの話し合いをしました。三原さんの回答は予想通りで、『ボランティアの受け入れ側は放射能のことなどまともに考えていないようだ』とのことでした。受け入れする側の危機管理意識などは微塵もないようでした。

昨年、9月15日に南相馬市除染推進委員長を務めている、東京大学の児玉龍彦教授に対し『先ほど、南相馬市小高区などの20km圏内で、1kg当たり5千ベクレルを超える側溝の泥上げを、首都圏からの50名ほどの若者が、マスクもせず半袖や半ズボンで行っていました。児玉先生の鶴の一声で止めさせてほしい』と訴えましたが、しばしダンマリの後に、別の話題へとかわされました。
ぜひ、早期に未来ある若者のボランティアが被曝しないで社会貢献できる手立てを確立してほしいと考えるものです。


緊急告知『南相馬市ボランティア活動センターの活動休止について』
http://v-home.net/

2013/01/23 09:11

緊急告知
「2013年2月12日から2013年4月30日まで、南相馬市ボランティア活動センターでの活動を休止します。」
日頃より、南相馬市ボランティア活動センターにご支援ご協力を頂き、誠にありがとうございます。
この度、2013年2月12日から2013年4月30日まで、南相馬市ボランティア活動センターでの活動を休止することに致しました。
被災者の方々からの活動依頼はまだまだあるなかで、このような措置を取らざるを得なくなった最大の理由は「活動資金」です。現在まではなんとか回転していましたが、来年度の社協からの支援が大幅に減額されることが判明しました。このため、今活動を停止しなければ貸越金が増大するだけとなります。しかしながら2月の連休にはすでに多くのご予約を頂いておりますので、そこまでは活動いたします。2月12日以降にご予約を頂いていた方々には大変申し訳ありませんが、活動のお断りをさせて頂きます。
なお、2月11日は午前中に大掃除を行い、午後からの活動は行いません。
活動の再開は5月1日です。マッチング等の時間に変更はありません。
宿泊所の利用は2月10日の宿泊までとし、5月1日から再開致します。
活動予約の連絡は2月10日で一旦終了し、4月25日から通常通り予約受付を再開します。
南相馬市の社会福祉協議会からの委託事業は継続です。ここまで関連施設の使用や車両等の貸与がありましたが、もっとも大きな部分はガソリン代や車両にかかわる費用です。この部分が約3/1となります。とても活動を継続できません。今後も今まで同様の支援を要請してまいりますが、体制立て直しのためやむを得ず「活動休止」いたします。
震災から2年を迎えようとしていますが、小高区は震災後から「まだ8ヶ月」です。
被災者からの要望が減少しているわけではありません。居住制限があるのですから自宅の整理が進むわけがありません。当センターは被災者からの要望があるうちはなんとかお手伝いをしたいと考えています。
NPO法人は取得しましたが、脆弱な基盤は特に変わりありません。今後ともボランティアの皆様のご支援をお願いいたします。
なお、状況に応じて活動再開が早まることも考えられますので活動休止中も当ブログをご注視下さい。
南相馬市ボランティア活動センター センター長 松本光雄 スタッフ一同

■ 活動内容 東日本大震災の災害復興支援活動を行っています。福島県南相馬市の主に小高区内で瓦礫撤去・側溝掃除・草刈り等の活動を行っている他、地域内を自転車で周ってニーズの聞き取りも行っています。また、ボランティア活動参加者用の宿泊所も運営しています。

------- 参 考 -------

◆◆2013年1月9日(水)の活動報告◆◆
◆ボランティア参加者 総数 13名
◆団体参加
@東京電力株式会社 有志の会 様 8名
◆件数 2件
◆内容
旧警戒区域 小高区で被災者ご依頼により活動しました
@側溝泥出し 1件
@草刈り 1件
◆運営ボランティア
@ボランティアセンターの整備