丹波ニューツーリズムをテーマに研修

12月13日、風もなく快晴。京都で「ソーシャルビジネス交流館」を主宰している植木力さんほか6人が、丹波ニューツーリム(食と農)の研修に訪れた。

植木さんは、文具・オフィス用品の通販会社(株)カスタネットの社長。2008年に出版した植木さんの著書『事業の神様に好かれる法 17カ条』という本を、企画編集させてもらったときからのお付き合いだ。
カスタネットは創業間もない頃からカンボジアに文具を送り続け、植木さん個人で小学校まで寄贈・建設している。数年前には顧問に堀田力氏を迎えた「ソーシャルバスケット」というニュービジネスを立ち上げるなど、ソーシャルビジネスの草分け的存在として全国的に活躍している。
「ソーシャルビジネス交流館」は同社の町家サロンとして開かれている。最近、四条大宮の便利なところに新たにオープンしたという。 
今回は、一般社団法人「京都ソーシャルビジネス・ネットワーク」の事業の一環として、田舎元気本舗の丹波ニューツーリズムについての研修ということで、「平飼いの鶏舎を見学したい」とそれだけのリクエスト。「平野さんの話を中心に、あとのメニューはお任せします」と植木さんはあっさり言った。ぼくの話を中心にと言われてもねぇ・・・、それよりもIターンして楽しくがんばっている人たちを紹介したい。田舎元気本舗の役割のひとつはコーディネイトにある。
参加メンバーの構成を訪ねると、有機農業で新規就農を目指す人、食に関する起業を考えている若い人たちと聞いていたので、以下のスケジュールを組むことにした。

11:00   道の駅「おばあちゃんの里」で待ち合わせ・合流
11:20~50  近くの丹波カルデンで白菜の収穫(時間調整のため先に)
12:00~13:00 本格そばの店「そばんち」で昼食。店主の佐藤さんから「丹波そば街道」構想についての話。ここで修業する若い夫婦の話も少し。
13:0~14:00 平飼い卵の越前農場を見学。米づくり(アイガモ米)や販路開拓のこと。
14:10~14:30 道中にある名酒の蔵元「山名酒造」を訪ねて試飲など。地産地消。
14:30~15:10  食農一体のレストランをめざす「三心五観」で若き店主・藤本さんの熱い話。
15:20~16:10 田舎元気本舗でコーヒーを入れ、村長の思いを話す。お土産に『田舎は最高』をプレゼント。

 ざっとこんな流れで案内した。
一見、タイトなスケジュールのようだが、移動距離は合わせて15キロほどだろう。できるだけゆったり回ったつもりだが、「三心五観」に着いたところで、「帰りの時間が迫っている」と聞いて焦ることになった。
やむをえず、予定していたメニューの1つ(やながわのお店に寄り、柳川社長の話を聞くこと)を省くことになり、また、予定より1時間ばかり短縮したので最後のほうは慌ただしくなった。
でも、案内した先の店主や農場主はみなIターン(山名酒造は除き)の人で、それぞれの思いと夢と情熱を持って「わが道」を歩んでいる。参加者のみなさんは熱心に質問もしていたし、各人の課題やテーマを考えるヒントが見つかったのではないだろうか。帰りしな、みなさん「またゆっくり来たい」と言っていた。

参加者の一人ひとりとじっくり会話はできなかったが、ほんものの食と農・環境などに対する思いやこだわりは共通・共感するものがあった。残念ながらまだ少数だけれど、こういう20~30歳代の若い人たちが、むしろ都会に増えつつあることを実感する。また、丹波にいらっしゃ~い!  村長 平野