丹波発: 初雪や里山しんしん犬の声

朝、窓のカーテンを開くと初雪。昨夜の天気予報通り、10センチほど積もっているだろうか。

初雪の朝は何となく心あらわれる。つるし柿のむこうに、しんしんと降る雪をしばらく眺めている。あぁ、風流だなぁ・・・と独りごちながら。
今年は初霜がおりたのも早かったが、初雪も例年の1週間ほど早い。起きてさっそく薪ストーブを焚く。今年は薪がずいぶん要りそうだ。晴天の昨日、せっせと薪作りをしていてよかった。
雪が大好きなミッチーが鼻をならして散歩の催促をしている。小屋を出てじっとこちらを見ているいじらしさ。彼女と雪で遊んであげたいけれど、止みかけていた雪がまたはげしくなった。この分だと20~30センチはつもるだろう。
丹波の俳人で有名な句は、
雪の朝二の字二の字の下駄の跡   田捨女

というのがある。印象的で素直なよい句だ。雪は降ってもあまり積もらない、豪雪地帯ではないからこんな句もうまれる。(昔の丹波は50~60センチはざらだったそうだが)。いかにも丹波らしい句だと思っていたら、わずか6歳のときに作ったというから驚きだ。
昔は全国どこでも(暖かい千葉でも)下駄跡が残るくらいの雪はふったものだなぁ。生活に身近だったその下駄も馬にもお目にかかれなくなったから、
雪の朝ハの字ハの字の靴の跡  空太

馬をさえ眺むる雪の朝(あした)かな   芭蕉
うしろより初雪ふれり夜の町       前田普羅
降る雪や明治は遠くなりにけり      中村草田男