風邪ひくも、石見神楽で「メデタシ、メデタシ」

 黒枝豆の出荷がようやく終わり、ほっとして気が緩んだのか。季節の変わり目、風邪など召しませぬように・・・

とメールなどに書いていた矢先、風邪をひいてしまった。
それでもこの日(3日)は春日町の文化祭があり、鳥取県西部の伝統芸能「石見神楽」の上演が庁舎屋外であるという。こんな機会はめったにないと、カミさんと観にいった。
庁舎周辺には食べ物の屋台が出て、「第14回中兵庫クラシックカーフェスティバル」も開かれていた。懐かしい50~60年代の車は、子どもの乗り物のようにみなかわいらしい。
石見神楽の開演は午後1時のはずが、車の渋滞で到着が遅れたらしく、30分以上遅れての開演となった。屋外の舞台周りはすでに200人ほどが囲んでいる。快晴だったが風邪の身には風が冷たい。しばらく屋内に入って開演を待った。

演目は4曲で1時間半、いちばん最後に「ヤマタノオロチ」を演ずると説明があった。この日最大の演目だが、残念ながらシンドくて、そんなに長く居られそうにない。幸いにも、いちばん目が有名な神話「岩戸」という演目だった。
太鼓に笛、小さな鉦が軽快なリズムでにぎやかに奏でるなか、ふたりの登場人物(神々)が踊りながら口上をのべる。何を言っているのかよくわからないが、アマテラスの岩戸隠れの神話は日本人ならだれもが知っている。
単調な明るいリズムに、派手やかな衣装の神々が体いっぱい動かしているが、やはり単調かつ優雅な踊り。神話のストーリーを頭に浮かべながら、もうそろそろアメノウズメが出てくるころで、やがてアメノタヂカラオも登場するだろう、などと考えていると不思議と飽きない。アメノタヂカラオが出てきたとき、そのごっつい仮面に思わず笑ってしまった(最後に仮面をとったとき、その演者は女性だった)。
やがてクライマックス、美しいアマテラスが登場したときには神話のストーリーどおりに世の中が明るくなって「メデタシ、メデタシ」の気分になった。観客の拍手もことときがいちばん多かった。

それにしても思う。日本という国は大昔から、そして現代はなおさらに「母系社会」だなぁと。男が強い時代もあるが、その時はたいがいアマテラスが岩戸隠れした戦乱の世である。各家庭にもいるアマテラスが岩戸隠れしないよう、男たちは気をつけないといけない。自戒をこめてそう思えたことは、いやはや、メデタシメデタシ。