湧き水の恩恵をいっぱいに受けた「北村わさび」

兵庫県北部・神鍋高原の麓で、300年近くワサビを作り続ける「北村わさび」のことを、
ひょうご在来種保存会の通信第16号で知りました。


「神鍋山の噴火で形成された火山灰土壌をゆっくり移動して湧き水となる、
当地は弘法大師が杖を突き湧出したという名水「十戸の清水」で知られています。
その水源から広がるワサビ田を代々守り続け、歴史は三百年近くになります。

小さな農家が歩みを絶やすことなく、今も変わらず取り組めるのも、
長年に渡るお客様のご愛顧のおかげと思い、心より感謝しております。

大切なのは、自然(湧き水)の恩恵に感謝する、
この土地に伝わる「種」「農法」を受け継いでいく、
たっぷりと手間をかけてワサビと向き合う、
当たり前のことを当たり前に継続していくことだと思います。

これからも、湧き水の恩恵をいっぱいに受けた、
この地ならではのワサビを皆様にお届けいたします。」

上記は、北村宣弘(よしひろ)氏のご挨拶文。いいですねぇ、300年の恩恵をすなおに感謝する心。丹波は山国といわれるけれど、スキー場ができるほどに雪は降らない。したがって、わさび栽培に適した奥深い谷の清流がない(青垣町に、わさび作りにチャレンジしている農家さんがいると聞いているが)。その点、スキー場がある神鍋は標高も高いので、わさびに適したひんやり冷たい清流がある。そして、ここでも弘法大師の杖が出てくる。

「十戸は神鍋山のふもと(約5.1km南部)に位置します。神鍋周辺に降った雨や雪が地下に浸透、火山灰土壌(天然フィルター)をゆっくりと移動し、少しずつ地表に溢れる湧き水となります。その大部が十戸(5か所)から湧き出しています。古くは生活用水にも困っている状態であったが、弘法大師杖でトントンと突いたことから湧き出した、という伝説があるほどです。その水量は県内随一を誇り、毎秒700リットル(十戸の滝を除く)にも及びます。村では民家を縫うように水路が流れ、あちこちで「川いと」と呼ばれる洗い場を見かけることができます。昔は食器洗い、洗濯などを行い、今でも野菜を洗ったり、ビールやスイカを冷やしたりします。また、古くからニジマスの養殖も行われ、湧き水は私たちの生活に深くかかわっています。」(「ワサビ田のこと」より)

昔よくイワナ釣りに行っていた京都・美山の由良川の源流で、天然の葉わさびのクキを醤油漬けにしたことを思い出すなぁ・・・。もう十数年以上行っていない神鍋の「北村わさび」に、ぜひ一度訪ねてみたくなりました。 




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「北村わさび」のホームページ http://kitamura-wasabi.com/index.html