丹波発: 小学生124名は全学年数

子どもらの黄色い声がにぎやかに、初秋の川原にひびく・・・。この日(9月27日)午前10頃、近所の春日部小学校の川活動(野外授業)ということで124名が竹田川にやってきた。

川のすぐそばに家がある野花志郎さん(丹波里山くらぶ理事長)をはじめ 野上野自治会の関係者4、5人が、このお世話に当たっていた。志郎さんは朝早くから準備にかかっていた。子どもの背丈に合わせて水深を浅くするために、せき止めていた水を下流に流し、魚を追い込む網をめぐらした。例年6月頃に小学生を受け入れていたが、田んぼに引く水を下流に流すわけにいかないというので、今年は秋の行事となったのだという。

「写真を撮りに来ぃへんか」と志郎さんに言われていたので、30分前から子どもたちを待っていると、黄色い帽子に網と水筒をもった子どもたちが、先生に引率されて2列に並んでぞろぞろとやってきた。 
こんな大勢の子どもを見ることはめったにない。124名といっても、1年生から6年生までの合計である。丹波市内の小学校では、中間ぐらいの生徒数で、もっとも少ない学校ではこの半分だという(生徒数が多いところで300名余り)。
ぼくらの時代は1学年だけでも数百人はいた。少子化の現実を改めて目の当りにすると、ため息が出そうになる。
おもしろいことに、学年が1つ上がるにつれて、幼な顔から幼さが消えていく。当たり前のことだが、こうして並んでいるのを見比べると、人間という生き物の成長の度合いが色のグラデーションのようにはっきりわかる。
昔は、洟垂れ小僧、悪ガキ、ガキ大将、そんな印象が顔にはっきり表れていたが、最近の子はみんなカワイク、おとなしく清潔だ。また呆れるほど、脚がポキンと折れそうなほど長くて細い子が多い。朝食は、歯応えのないパン食なんだろうなぁ・・・(お米をよく噛んで食べよ!)。大事に大事に育てられているのだろうけれど、田舎の子でさえ都会的な感じになっているのは、ちょっと寂しい。 
そんな子どもたちも川に入ると、いっせいに黄色い声を発してはしゃぎだした。昔のように、田舎に住んでいても子どもたちだけで”危険な”川や池で遊ぶことは親たちが止めるから、こうした野外授業になるのだろう。
獲れる魚は、小魚が5~6種類にフナやコイ、ナマズ、ブラックバス、ときたまアユ、ウナギ、スッポンなども獲れたりする。志郎さんは小魚の炭焼きや甘露煮をよくつくったりしているが、今日の子どもたちは、川に戻したり、家に持ち帰ったり、学校で育てたりするそうだ。

さて、今週日曜日(30日)は野上野地区の「敬老会」が公民館で開かれる。組長として朝の7時からそのお世話にあたる。人口700名ほどの集落に、90歳以上は15名、85歳以上は43名、70歳以上が約20%、60代となればおそらく40%以上。
全国どこでも地域の農業は60~70歳代が支えている。97%の確率でこの世にはいない半世紀先を案じても詮ないけれど、今日の子どもたちが敬老を迎えるときはどうなっているのでしょうか。百年の計とは言わぬまでも、政治家はせめて五十年の計を・・・。(村長 平野)