電力会社は原子力を使うとどれくらい得をするの?

福島県の南相馬市で、「ひまわりプロジェクト南相馬」というボランティア活動を主宰する小澤洋一さんから、大西さん(神戸在住)の疑問に対する回答が、CCメールで送られてきましたので紹介します(村長 平野)。


大西さまの疑問点は3つ
1.「電力会社は原子力を使うとどれくらい得をするのでしょうか?」
2.「廃棄物と云うお荷物を永遠に抱え込む費用も含めた電気代なのでしょうか?」
3.「事故を起こしても一切責を取らなくても営業できるのはなぜでしょうか?」
科学者の大西さまに対して大変失礼とは思いますが、以下の件は、ご存知でしょうが、少しだけお付き合いください。
まず、3からです。
引き続き、刑事告訴手続きをしております。
福島原発告訴団
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/

本告訴被告は、33人・・勝俣会長や清水正孝前社長ら東電幹部、原子力安全委員会の班目春樹委員長、福島県立医大の山下俊一副学長ら …。
河合弘之弁護士インタビュー(その1)「原発差止め訴訟で20連敗し続けた理由」‐シリーズ「3・11以降
http://www.magazine9.jp/greenpeace/111005/


東電を刑事告訴、原発事故の責任を問うには裁判しかない――弁護士・河合弘之(1)
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/cae4f7d1c430a610438941bbf3a48994/

私も名刺交換をしております、河合弁護士は関西のほうでも精力的に頑張っておられるようです。

次の話題に移ります。
電力会社には、電気事業法により総括原価方式が認められていて、総原価に利益を上乗せできるシステムになっています。テリトリーに護られ、どんなことがあっても必ず利益がでるオカシな仕組みになっているのです。
都市ガス事業者もガス事業法に基づき総括原価方式が認められていますが、電力会社のような産学経政の国家プロジェクトにはなっておりません。

同じエネルギー産業でありながら、原発がいかに学経政に利用されているかがわかると思います。
電気の大口需要家は昼間の産業用(工場やオフィス)です。夜は昼間と比較して電化が余るので、火力発電所の出力(発電量)を下げます。水力や火力発電所なら可能な時間単位の出力調整が、原発ではできません。
大飯原発3号機にみられるように、72時間をもかかって原発をフルスピード(出力)で走らせ、火力発電所が補助的な調整を担うのは当然のことですから、火力発電所は必要な時までユッタリと停止することになります。

なぜ、オール電化住宅を推進するのか?

時間単位で必要な出力調整が、原発では半日以上もかかる致命的な欠点があります。この欠点を補う手段がオール電化住宅です。深夜割引料金でお湯を沸かし、洗濯機や掃除機を回し、有害なIHクッキングヒーターまで登場させてきました。
火力発電所の停止とオール電化による夜間の負荷増大策(実は節電どころではなく電気をムダ遣いして欲しかったわけ)で、原発には不可能な小刻みな出力調整を不要にする努力をしてきました。
CO2(二酸化炭素)を排出しない原発はクリーンエネルギー、IHクッキングは手入れの掃除がカンタン、お湯はまさに湯水のごとく使わせ…、全ての業界が原子力まみれだったわけです。
54基の原発が停止して困ること…燃料代が高い火力発電所でオール電化の深夜割引を継続していては経営が成り立たないし、今さら深夜割引を廃止、後戻りできない。
原子力村は、人類がコントロールできない核廃棄物を顕在化させず、新エネルギーの開発を怠ってきました。おかげで、都市ガスや灯油を用いたオンサイト発電が普及できずにきました。送電ロスのないエネルギーの地産地消(自家消費)システムの構築が急務です。
現在、身近なものとして、家庭用燃料電池「エネファーム」があります。水の電気分解で水素と酸素を取り出すことと全く逆の、(燃料からの)水素と空気中の酸素を反応させ、電気とお湯を作り出すものです。
今は水素を化石燃料から取り出していますが、淡水や海水に無尽蔵に存在していますので、開発費用を惜しまなければ、低コストで水素を取り出せるようになります。
2011年9月にはトヨタが世界で初めて、水と二酸化炭素と太陽光のみを用いた人工光合成に成功した実績があります。
植物パワーが未来を変える「夢の人工光合成」
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1099623/1122021/80526224

人工光合成 太陽光でつくる夢のエネルギー
http://web-wac.co.jp/program/galileo_x/gx111225

今後、酸素・メタノールなどの有機化合物・水素の取り出しを期待できそうです。2010年にノーベル化学賞を受賞した根岸英一博士は、21世紀は二酸化炭素が不足する状況が到来するかもしれないと言っているほどです。
また、安定的な波力発電、潮力発電、海流発電、地熱発電も普及させたいものです。メガソーラーや風力発電は天候に左右されメインエネルギーにはなり得ません。
いずれにしても、核廃棄物の処理費用などを考えれば、はるかに低コストで新エネルギーが実用化できます。日本はこの分野でトップレベルなのですから、今後の戦略分野で間違いないでしょう。
科学者の大西さんには、近未来のエネルギーを子どもたちに分かり易く伝えてほしいと望みます。
ついでに、もう2~3。

(1) 電子レンジは栄養も健康も破壊する!
電子レンジは便利ですが健康を破壊してしまう、この世で最も危険な調理器具。電子レンジのことを英語で「マイクロウエーブオーブン」と言いますが、マイクロウエーブとは超短波で低レベルの放射線のこと。電子レンジは電磁波がその振動によって摩擦を起こし、熱を作り出す調理器具。
できた料理に栄養価は存在せず『死の料理』を食べることに。成長期の子どもには特によくありませんし、大人は肥満の温床になるだけ。旧ソ連では使用が禁止されていました。人間は、この地球上で、食べる前にその食物の栄養価を破壊してしまう唯一の愚かな動物だそうです。
(2) IHクッキングヒーターは、電子レンジの扉を開けたまま調理をする器具!…のようなもの
電磁波が女性のお腹に当たり、子どもの胸に当たります。炒めものと揚げ物はIHから離れないので特に危険です。やむを得ず使用の場合、電磁波シールドエプロンがあります。何よりも熱くない火(?)で子どもが成長するのが良くありません。
(3) 今回、原発の事故があったからの発言ではありません。WSやPCに向かう妊婦さんに対しては、1980年代から電磁波シールドエプロンをさせておりました。また、IHの危険性は20年以上も訴え続けてきました。
ここまで、お付き合いありがとうございました。

「ひまわりプロジェクト南相馬」についてはこちら
http://www.e-bookland.net/campaign/ap_seminer.html