舞流宇之ハウスと名づける

虫も殺せない男と虫を怖がる女
  5月13日、ようやくハウスの修復がなった。虫も殺せない優しいブルーノ(舞流宇之)たちのおかげである。

「それでいいのよね、ブルちゃん」
この2月にハウス内に播いていた5~6種は冷気にやられてしまったが、トマトの苗はなんとか育っている。毎年、ケチャップやトマトピューレをつくるために大量のトマトがいる。露地栽培のトマト10本ほどでは足りないので、これからハウスにも苗植えをする予定。
風が強いと大きなビニールがあおられて骨組みにかぶせるのが大変だ。連休はいろいろと忙しく、風のない日を選んでいたら作業が伸び伸びになってしまった。この日は快晴で微風、2泊3日の予定で来丹したブルーノと彼女(ユミちゃん)に手伝ってもらったおかげでどうにか完成。記念に「舞流宇之ハウス」と名づける。
夜は、アメリカへ帰って結婚式を挙げる二人のため温泉とバーベキューを楽しんだ。結局、彼は闘病生活をする母親のためにもアメリカでの新婚生活を選んだが、ユミちゃんがその決断を促したようだ。
先日、東京にも雹を降らせたという寒気団、5月になっても夜の冷え込みは続いていた。屋外でのバーベキューは無理かと思っていたが、2日続きの晴天で夜間の冷え込みはさほどなく、炭火を囲み10時すぎまで談笑した。初対面のユミちゃんは、ブルーノから聞いていたとおりの女性だった。虫も殺せないブルーノと、虫も怖がるユミちゃんだが、ふたりの相性はかなりよいと見た。とにかく純な少年のままのブルーノの話を、「うん、そうね、そうね」と母親のように相槌打ちながら聞いている。また、ブルーノ同様によくしゃべり、よく質問もする。
舞流宇之・・・舞いながら宇宙を流れていくブルーノ。結婚して落ち着くのだろうか? 名付け親としては少し心配だが、「それでいいのよね、ブルちゃん」と笑いながら言ったユミちゃんの言葉に安心した。
思えばこの20年間、ブルーノとのバーベキューは数え切れないほどしてきただけに、今後いつできるのかと思うとちょっぴりセンチメンタルに。
前日(12日)の昼は、青垣町のそば処・大草庵の4周年イベントで、太鼓にギターにブルースハーモニカに歌姫のライブ。どこに行ってもすぐ友だちになってしまうブルーノは、さっそく大名草庵の西岡さんに質問攻めして、そばの講義を受けていた。
打ち上げは30人ほどが大鍋のおでんを囲んで乾杯。やがてフォークギターを伴奏に懐かしのメロディに合唱と手拍子、何曲かのちにブルーノとユミちゃんのためリクエストする。何の曲だった か・・・、彼はやおら立ち上がると彼女の手を引いて抱擁チークダンス、なんとも微笑ましくハッピーな空気を振りまいていた。
14日朝、庭で記念撮影して二人を同時にハグする。妻の車に乗った二人を見送ったあと、溢れる新緑の眩しさがかえって寂しい。