農こそヒストリー

2008年11月29日、京都の池坊短期大学で「農こそヒストリー」が開催され出席してきました。「農こそ・・」シリーズは全国有機農業推進協議会が協力し、関西の有機農業団体が集まり、「農を変えたい!全国運動 関西地域ネットワーク」を形成、去年は滋賀県で開催されました。

有機農業の広がりを実感



2008年11月29日、京都の池坊短期大学で「農こそヒストリー」が開催され出席してきました。「農こそ・・」シリーズは全国有機農業推進協議会が協力し、関西の有機農業団体が集まり、「農を変えたい!全国運動 関西地域ネットワーク」を形成、去年は滋賀県で開催されました。

構成団体は、使い捨て時代を考える会、愛農会、MOA,秀明会、ポラン広場、都市生活生協、それから各地域の有機農業研究会・京滋有機農業研究会、大阪府有機農業研究会、兵庫県有機農業研究会、和歌山農業者会議など関西一円の有機農業団体が団体の壁を越え結集しています。また今回の大会には農林水産省、滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、JA京都中央会など公的な機関も後援していました。

午前中に「有機農業モデルタウンの研修・交流会」、午後からフォークシンガーの演奏や西村先生の話、京都市内の生産者のトークセッションがありました。「有機農業モデルタウン」交流会では本野氏のあいさつ、農林水産者からの有機農業推進法の説明、関西地区7団体のモデルタウンの活動報告があり、京都の槌田先生からモデルタウン推進にともなうコメントをいただきました。丹波市有機の里推進協議会からは私と代表の高木氏、宮垣氏が参加し、私が活動の報告をいたしました。

有機農業推進法が制定され、法令に従い農水省は地域で有機農業を推進している有機農業モデルタウンを指定。丹波市も申請を出し、モデルタウンとして助成の対象になっています。

今回の大会には関西各地域でモデルタウンに指定された団体が集まり、各団体の活動報告を行いました。

滋賀県からは高嶋有機農業推進協議会、京都からは藁葺き集落で有名は美山有機農業推進協議会、奈良県からは宇陀市有機農業推進協議会、和歌山県からは那賀地方有機農業推進協議会、兵庫県からは本野さんたちの神戸市西有機農業推進協議会、豊岡のコウノトリ共生農業推進協議会、そして我が、丹波有機の里づくり推進協議会が参加、報告をしました。 各会とも大変ユニークな取り組みをしており、大変参考になりました。

有機米の生産が中心の滋賀の高島有機農業推進協議会では都市部住民とともに生き物調査を開催、有機水田を拡大することで絶滅危惧種に指定されている希少種ナガヤダルマガエルや琵琶湖水系の固有種スジマドジョウやその他、多くの生物が生息する水田を広げることを目指しています。農水路に亀やカエルが水田と水路を行き来できるように「亀カエルスロープ」を作り、田んぼの水を引いたあと生物が住めるように生き物の「避難用ビオトープ」を設置しています。

美山有機農業推進協議会には地域の普及所や近畿中国四国農業研究センターが協力しカラー写真で害虫の生態が良くわかるマニュアル書やわかりやすい有機農業技術パンフレットを作成、地域の農家の有機農業への参入を促進しています。

神戸市では有機農家の間で被害が多く困っているダイコンサルハムシに対する対策実験を実施。「ダイコンサルハムシ返し」を考案しています。また小学生の有機農業圃場見学会も開催しています。

豊岡はおなじみのコウノトリが住める水田の確立を目指し、地域に環境にやさしい水田が広がるよう活動が進んでいる模様。

奈良県宇陀市有機農業推進協議会では地域で廃物となっていた植林のせん定材を、粉砕機を用いてチップにし地域の資源を活用して堆肥として有機農業に利用する取り組みが始まっています。また親子を対象とした体験学習会や小中学校、福祉施設への有機農産物の給食食材提供が実施されているそうです。

那賀地方有機農業推進協議会では内外の有機農業参入者を増やす目的で技術的な研修を実施、都市部から新たに有機農業を志す人材の受け入れを始めています。

各地域の活動報告を通じ、有機農業推進の取り組みが単に有機農産物の販売促進を目的とした活動だけではなく、教育、学校給食、消費者への啓発、地域の資源の有効利用、地域の環境保全、生物保護など有機農業が地域の中で広範な役割を果たすことができる可能性があることがしめされました、有機農業は今や生産者と消費者の間の小さな活動から地域に広がる幅広い運動に広がりつつあり、丹波市においても同様の活動が広がることを心がける必要があると感じました。



「市 有 研 便 り」 2008年12月発行

市島町有機農業研究会発行 より