拙著『桜沢如一。100年の夢。』の推奨文

 桜沢如一がこれほどまで忘れられているとは・・・。マクロビオティックを知っていると応える人でも、その創始者の名前は知らないと大半が応える。
 ある程度予期していたことだったが、これほどまでとは想定外で、唖然茫然としている今日この頃。でも、嬉しい便りもぼつぼつ届いている。
 健康科学実践会の主幹・山田喜愛先生の推奨文もその一つだ。ご自身の主催する会で配るために書いてくださった文章である。過分とも言える表現もあってテレてしまうが、大変ありがたいことに、桜沢如一を知らない人に対して本書の意図を的確に解説してくださっている。山田先生のお許しを得て、そのまま転載させていただく。                                           (平野隆彰)

2011/11/10

「食と健康を考える」人にお奨めする待望の本
   健康で豊かな人生をと願っている人、必見です。

 日本食が世界一の健康食品であり、今、アメリカを始めヨーロッパ各国でも積極的に「病院食」として患者に供されている。1977年発表された「マクヴァガン報告」が導いたものである。
米国の医療費削減策として、世界の食事を調査した結果、最も健康な食事が「昭和30年代の日本食であった。」と言うもので、麦ご飯やみそ汁、納豆、小魚、ヒジキや切り干し大根、漬物といった伝統的な和食で、精進料理も含まれている。
民主党の大統領候補にもなった、ジョージ・マクヴァガンは「我々は愚かだった。目に見えないも同然だった」と涙ながらにレポートを発表し、全米に一大センセーションを巻き起こした。同時に「がん予防にも効果がある食事法である」とも証言している。
マクヴァガン・レポートの年に大統領となった、ジミー・カーターは、納豆や味噌汁などの日本食を愛好していると公言している。
一連の動きの元は「桜沢如一」が創始した、マクロビオティック(正食)の理論が大きく影響したものである。アメリカでは、1970年代初め頃から食品添加物や防腐剤、ハンバーガーやコーラの過剰摂取が懸念され、それに伴い自然食品を見直す動きが出始め、やがて肉食中心の食事を反省して「アメリカの食事目標」を定めた、マクヴァガン・レポート発表に至ったのである。 
ジョン・レノンやノーマンカズンズら多くの人達に影響を与えた「マクロビオテック」の功績効果は今日も、これからもその恩恵を与え続けるであろう。
「食は人をつくり、食は平和を創る」。世界に誇る日本が生んだ食の達人「桜沢如一」の教えの偉大さを改めて知る思いである。
南方熊楠、中村天風、貝原益軒などの伝記は多く出ているのに何故か、桜沢如一の伝記がないのは私の中での七不思議であった。
幸いこの度、私の畏友・平野隆彰氏が『桜沢如一。100年の夢。』なる伝記小説を上梓された。待望の書であり大歓迎であるが実は、ご本人からは事前に何も聞かされておらず先月、読売新聞で初めて知って驚き、ご本人に電話をしたのである。平野氏の温かい人柄と筆の冴え、精度の高い調査と相まって一気に読める面白さ。読むほどに夢と希望さらに大きな力が湧いてくる素晴らしさ。
食と医療に携わる人、食養生で病を克服したいと願っている人、健康指導をしている人に是非お読み頂きたいと願う次第です。

健康科学実践会 主幹 山田喜愛