鉄の馬で翔ける天橋立

野宿の達人と・・・山頭火気分?

s-DSC_111090115.jpg 3年ぶりだろうか。鉄の馬で遠出するのは。
 「本が出たら日本海へ行こう」と2カ月前から旧友Sに言っていた。本(『桜沢如一。100年の夢』が出た9月末に行きたかったが、「まだ暑いから来月にしよう」とSは言う。
 そして、10月9〜10日、鬼伝説の大江町から天橋立まで走ることとなった。
 Sは寝袋をもって鉄の馬に乗り、どこであろうと人が住みついていない社寺の軒下や公共施設などを定宿とする。「今夜の宿もまかしとき」と野宿の達人は言う。うらさびしくもわびしいような・・・、でも野生の血がさわぐ、山頭火の気分でそれもよかろうと(馬に乗った山頭火なんて聞いたことないが)、小舟に乗ったつもりで一宿の寝処はSに任せた。

 さざ波寄せる砂浜に寝る

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 この数年、鉄の愛馬には年に数回しか乗らず、年間走行距離はせいぜい40050km。これでは錆ついてしまうが、愛着があって手放せない。
「やっぱり愛馬はいいなぁ」と思いつつ、秋の風を切る。愛馬スティングのエンジン音が何とも心地よい。並走するSのヤマハ400は「トントントン」と軽い音、対してホンダ・スティングは「ドッドッドッ」。Sは、苦笑いしながら我が愛馬の重厚音に嫉妬する。
高速を走れば天橋立まで1時間もかからないが、寄り道しながら地道をゆっくりいく。およそ3時間で着く。天橋立には車で何度も来ているが、この天然の地形の妙にはいつもな がら驚嘆させられる。白砂青松、澄みきった海、おだやかな波、そこに元伊勢神社が鎮座し、古代神話もリアルに息づいている。「山陰の風景はいいなぁ・・・」と何度も言うSにうなずく。 
その昔々、南の島々や大陸から、争いを逃れ、理想の地を求め、あるいは漂流し、あるいは冒険家となったボートピープルが次々と押し寄せて国づくりを始めた。人種のるつぼ、だったはず。絵にも描けないこの美しい風景を前にすると、古代の移住者にとってこの島国がいかに理想郷であったかがわかる。s-DSC_111090087.jpg
たしかに景色は平和な楽園だが、天橋立から沿岸を30分も東に走ると、舞鶴の海上自衛隊の基地がある。迎撃ミサイルや巨砲を天に向けた何隻もの艦船が世界の現実を知らしめる。この日はたまたま護衛艦(駆逐艦)の見学ができる日で、大勢の観光客が訪れていた。私は上艦するのは2度目だが、初体験の愛国者Sはこの僥倖にずいぶんはしゃいでいた。
暮れる前に"宿"を探しておこうと沿岸を走っていると秋祭の   勇ましくも奥ゆかしい祭s-DSC_111090118.jpg事に出会った・・・。結局この夜、波際から20メートルと離れていない砂浜の小屋に寝袋を敷いて野宿することになるのだが、続きはS君のブログに。 (2011.10.27  村長)

 

 

山陰の夜 上

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山陰の夜 下

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