カミナリさんとキツネ・・・宮澤賢治の世界?

「今年はカミナリが少なかったので米の収量が2割減った。でも、そんなこと言うと、今どきの農家は信じまへんわ。平野さん、どう思います?」

 昨年の晩秋、アイガモ農法で肥料もいっさいやらない
自然農法に徹する藤田農園の藤田さんは、そう言って笑った。
「それぁ、ぼくは信じるね。カミナリの波動が
空気中の窒素やミネラルを降らすんだと思う」と答えた。
カミナリのことを「稲妻」という。
実際、昔のお百姓さんは稲を育む
稲妻の効力を知っていたし、本などにも書いてある。
ところが、化学肥料に頼るようになってから、
「そんなことは迷信や」となった。

本日昼過ぎ、福知山の藤田さんを表敬訪問したら、
田植えはまだ半分程度(約1町)、慣行農法の1カ月ほど遅れている。
なにしろ何倍もの労力がかかるからなぁ・・・
田んぼにはアイガモを守る柵が巡らせてあるが、
柵の外に二重に電気柵を巡らせていた。
「キツネにアイガモがやられてしもうたんで・・・」と
藤田さんはその訳を話しながらまた笑った。
「先週の6月1日、ものすごいカミナリさんが丹波一円に鳴り響き
田んぼに放したばかりの赤ん坊のアイガモがパニックになって
柵の網の近くに寄ってきたところを、
待ち受けていたキツネが柵の網を手で?持ち上げて、
アイガモを襲った」というストーリーだった。
田んぼの周りには2mほどの防獣柵があるにもかかわらず!
「キツネが手で網を持ち上げたんですわ」と藤田さんは
また笑いながら強調するので、
「キツネの手」をイメージして思わず、
「まるで宮澤賢治の世界かも」と、
同情しつつも笑ってしまった。

昨年はカミナリさんの登場が少なくて減収、今年はカミナリさんが鳴り過ぎて、
キツネが漁夫の利・・・。
いやはや、どっちにしろ、自然農法は、カミナリさんやキツネさん次第!」ですか。

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