雷さんの水かけ合戦、そして彼岸花

昨夜も空の上では雷さんの子どもたちがやかましかった。

おそらく数百という数の雷の子どもたちがバケツに水を汲んで、水かけ合戦でもしているんだろう。天がぬけるほどの集中豪雨がよくもこんなに続くものだと思う。北極や南極の氷が解けた分だけ、雨になる水量が増したのかもしれない……目がさえて、うつらうつらと考えた。
そんな豪雨続きのなかでも彼岸花はしゃきっと背筋をのばしたまま咲いている。すでにしおれた花も多いけれど、まだ咲きはじめたばかりの花もけっこう残っている。
草刈のとき、雑草のなかの彼岸花もバッサリやられてしまうことが多い。秋のお彼岸の花なのだから、仏供養のために残しておいてほしいものだと毎年思っていたが、今年はちょっと様子が違っていた。近くの集落では、きれいに草刈されたあとの土手にも、群生する彼岸花がそこかしこに残されていたのだ。それを見て「やっぱり人の思うことは一緒なんだ」とうれしくなった。
彼岸花はやはり仏への供養花なのか、曼珠沙華ともいう。
20年以上前、旧友への鎮魂歌としてつくった俳句。

 天と地の中ほどに咲け曼珠沙華
                                       2016.9.29   村長