田ステ女俳句ラリー

柏原の町を吟行する田ステ女俳句ラリーが20回を数え、今年は例年以上の大勢の参加者でにぎわった。

表彰式の後、黎明館で開かれた祝賀会では、余興で初夏の季語を数字に見立てたビンゴゲームの音頭を選者の木割大雄氏が取られ、季語が読み上げられるたびにその俳句が紹介されて大好評だった。▼選者の方々は挨拶で「20回もよく続いたもの」と異口同音に感心された。2回目から実行委員会に参加してきた筆者も同感。それは、地元の女性たちの献身的な働きと、全くの格安ギャラで毎年来て下さる選者のご厚意の賜物だ。▼また、コンパクトな距離に木の根橋があり、神社の緑があり、藩邸がありという具合に、柏原の町のサイズが2時間ばかり吟行するのにぴったりということも大きい。多くの参加者がリピーターになり、毎年同じ場所を飽きもせずに歩いて下さる。▼20年前から同じ顔触れのスタッフが働き、見ていて「さすが年月が経ったな」と思わぬでもないが、数年前から新たに若い人たちが加わってきびきびと動いてくださるのは大変ありがたい。▼選者の坪内稔典氏らによる、自筆242句を解説した「捨女句集」(和泉書院)も刊行され、捨女の名は一層広まるだろう。柏原から巣立っていく若い人たちが、「捨女の町」を誇りを持って語れるようにと願う。(E)

丹波新聞(コラム「丹波春秋」より) 2016年05月19日