丹波新聞のトップ記事

日本一明るい新聞?

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 「腰の曲がったおばあちゃんと、腰がまっすぐ伸びたサルが、畑の真ん中でとっくみあい」
たとえば、そんなのどかでささいな記事が載っていた丹波新聞。8年前、丹波に移住先を探しにきたとき、篠山市内のレストランで初めて見た。それ以来、地元に密着した丹波新聞の愛読者になっている。日本一明るい新聞かもしれない。甲子園球場ができた年に誕生し、4〜8Pで週2の発行、公称発行部数は15,000部。根強い地元愛読者に支えられている。

根切り虫の大量発生が原因

 全国紙の記事は暗くて陰惨な記事が多く、政界のゴタゴタにしろ、見出しを読むだけでうんざりさせられるが、丹波新聞にはそれがない。国民の世論誘導機関のような全国紙ではニュースにもならないような出来事が、堂々とトップ記事になる。 
9月29日のトップ記事は、「コスモス祭り中止」。丹波市氷上町清住で20年続いているコスモス祭りが、根切り虫の大量発生で被害を受け、花はまばらにしか咲いていない。止むを得ず中止にしたという記事だ。
祭りの主催者「清住村おこし実行委員会」が700アールの休耕田に種をまいたのは7月。新芽を鹿に食べられる食害にあったが、残ったコスモスが20センチほど伸びたところで大量に枯れはじめた。野菜の根元から食いちぎる"根切り虫"が畑に黒々とうごめいていた、と。
その地域においてはまことに深刻な問題ではあるのだけれど、こういう記事がトップを飾ること自体、のどかな平和を改めてありがたく思う。そして、あの震災の犠牲者たちのご冥福を遠くに祈る・・・。 (2011.9.29 村長)

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