食と農から見る私の小宇宙

伊丹 ルリ子

今の問題
近年、火山噴火や大雨など災害が激化してきました。

近年、火山噴火や大雨など災害が激化してきました。
「○○で1時間に100ミリを超える雨が降っています。最大級の警戒が必要です。土砂災害に注意しましょう」というようなニュースが読み上げられ、解説者は、よくわからないまま、出来事だけを伝えているように思います。
私は、このわからない世界を見てみたいと思っています。目で見ていることは、すべて幻想だ。真実は心の目で見ないとわからないと仮定します。目を閉じて、心の目を意識します。すると『最大級の警戒より、反省と原因追究が必要です』と答えが返ってきます。
また、レストランでメニューを見ると、「おいしいものを食べたい」という気持ちになります。
私は目を閉じて、心眼でイメージしてみました。『食は楽しむものか、生命を維持するためのものか』となりますが、そう言われてもレストランをあきらめて家に帰って体に良いものを食べるのはかなり厳しいですね。
私の小さいころは昭和のはじめで、食べ物も少なく、駄菓子屋さんでおせんべいや飴を買うのが楽しみでした。学生時代はスパゲッティなどが登場し、食べることが楽しみで丸々太っていました。戦後60数年がたった今日、あふれるほどのお菓子やインスタント食品、冷凍食品などが並んでいます。添加物もたくさん使われています。世間の常識では、みんな食べているし、政府も許可している添加物だから安全だと思われがちです。
しかし、目を閉じてコンビニに立つと、『安心な食べ物は無いです。添加物を複数同時に取った場合相互作用も確立していないし、体内でどう変化するかもわからないままです。蓄積するかもしれません。原材料も不安です』。でも便利だから食べます。無い時代と違い、有ると誘惑に負けてしまいます。
このように現実と真実は、常識を超えて180度反対になりがちであることに気がつきます。

薬剤師を辞めて農業へ
『食の安全、食育を言う前に、まず安全な食べ物を作ることも必要です』
そんな心の声に突き動かされて、私は、薬剤師を辞めて、農業を始めました。
私が初めて農業に目覚めたのは、伊川谷で田畑と酵素風呂をされているMさんの貸し農園をお借りした時です。Mさんは、ハウスなのに酵素肥料を使い無農薬で野菜をつくっておられました。貸し農園も、もちろん農薬禁止でした。
ある日、Mさんは、出荷する人参を袋に詰めながら、「この野菜を食べて元気になってください」と祈るように、つぶやいておられました。人の健康を願って野菜をつくっておられるその姿に私は深く感動しました。

続く・・・「手のひらの宇宙No.3 食と農と里山Vol.2」