シカの「いのち」を丸々活かし地域を元気に   柳川瀬正夫

本州初の本格的なシカ肉加工工場
うちのシカ肉は、柔らかくて美味いですよ。
よく言う、シカ肉は硬い臭い、っていうのは加工(精肉)の問題です。

新鮮なうちに血が回らんように処理して、熟成させて、一番良い状態で調理すれば、シカは間違いなく柔らかくて美味い健康食材です。
丹波姫もみじは、平成18年11月、本州初の本格的なシカ肉加工工場としてスタートしました。
シカ肉を、柔らかく美味しく提供することを、一番の自慢、ノウハウにしてきました。そして食肉利用だけにとどまらず、一頭丸々利用することを目指して、外部の協力者とともに、鹿角や鹿革の加工品開発なども手掛けている、というのがもうひとつの顔です。
最近、シカ肉は、高鉄分・高タンパク・低カロリーの優秀な自然食材として、フランス料理(ジビエ)などはもちろん、健康分野やスポーツ分野でも幅広い注目を集めるようになりました。
丹波姫もみじは、そうした食文化の発信にも、力を注いでいます。また、操業当初より高い品質と衛生管理にこだわってきましたので、地道ですが、この点は今も高い水準にあると自負しています。

野山を駆け巡り、山野草を育てる
私はもともと、鹿との接点なんてほとんどありませんでした。ただ、若い頃から山野草を育てることには熱中していて、そのために野山を駆けまわることは苦にならなかった。
ところが、まだ45歳になるかならんかの頃、氷上郡山南町の役場に勤めていたとき、先輩から、薬草を振興する仕事を引き継がんか、と言われた。

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手のひらの宇宙「食と農と里山Vol.1」より
(あうん社 2014年11月11日発行)