「念ずれば花開く」と念じながら

「手のひらの宇宙No.3 食と農と里山Vol.2」の出版交流会を、5月15日、丹波市柏原町の「無鹿」(シカ料理専門店)で開きました。

第1号(食と農と里山Vol.1)の出版交流会も昨年11月11日の発行日に無鹿でおこなっています。

1カ月前の4月17日には、梅田の「がんこ寿司」で第2号の交流会。東京からも駆けつけてくれて参加者22名。大浦勝鬨さんの磐笛にあわせ、美濃部わこさんの太極拳の舞いでオープニング、大いに盛り上がりました。写真(左上と右下)

参加者が10名以下であったら中止することも考えていますが、第3号の今回も執筆者の奥様もどうぞと呼びかけたところ4名参加で18名、スタッフ2名で合計20名となりました(さすがに九州の執筆者2名の参加はありませんでしたが、大阪・神戸から参加してくれた執筆者も2名)。やはり女性が多いと華やいでいいですね。

6時半、能の囃子方・上田敦史さんの小鼓の演奏(安宅の関)で始まり乾杯のあと、予定を30分オーバーして9時頃まで大変盛り上がりました。
自己紹介で一人3~5分話してもらいますが、飲食しながら一時にそれをやると、聞く方がシンドイので、4~5名が順に自己紹介と感想など3~5分話したあと、しばらく団らん。その繰り返しを4回続けていきます。だんだん盛り上がってきてテーブルの隣同士の会話でざわついてきますが、スピーチの間は耳を傾けてもらいます。
なかにはスピーチのタイムオーバーの人も出てくるので、司会者(丹波新聞記者・臼井さん)はやきもきしたり・・・。
始まる前、臼井さんはネクタイをしてやや緊張気味のようだったので、言いました。
「そんなに固くならないで。司会者が固いと全体の雰囲気も固くなるので、ジャンジャン飲んで酔ってもいいですよ。酔ったら変わりますから裸踊りでもしてください」
「そう言われたら、気が楽になりました」と笑っていましたが、それでもカタイなぁ・・・(笑)私はもっぱら飲みながら、ときおり自己紹介者の補足解説をするぐらい。

本書の特徴は、執筆者は本が出る寸前まで20数名全体の顔ぶれがわからないということです。なので、出版交流会はほとんどの人が初対面・出会いの場となります。「食と農と里山」がテーマの第1号・3号はいずれも丹波在住の執筆者が半数を占めていたので、互いに顔見知りの人が何人かいましたが、それでも初対面同士のほうが多かったようです。
今回もうっかりカメラを忘れましたが、松井哲造さん(ゼロ号・2号で執筆)がカメラを持って参加してくれたおかげで助かりました。
 私は最後にお礼の挨拶をして、閉会は一本〆。はた目には気楽なようですが、この交流会が終わってやっと本の発行が完結という気持ちです。

 本書の「あとがき」に私はこう書きました。
『・・・・・・
私がこのシリーズ本を企画した理由はいくつかあるが、「地域からの発信」ということもその一つである。
本書(手のひらの宇宙№3)では、丹波在住の執筆者が半数以上を占めるが、「食と農と里山」は普遍的テーマであり、丹波エリアにこだわっているわけではない。いま流行の地方創生といった掛け声キャンペーンには、踊るアホウになっても踊らされることなく、全国どこでも、いや世界の各地域がそれぞれの「食と農と里山」を再生していく必要があるだろう。
「地方」という言い方には多分に中央意識の驕りが感じられる。言うまでもなく、どんな過疎地であろうと、その人が愛して住む「その地域こそが地球の中心地」なのだ。
本書の執筆者たちもその思いは同じだろうと想うし、小学一年生の十倉陽美さんの作文を冒頭に紹介させてもらったのは、その願いと希望をこめてのことである。
全国をくまなく歩き続けた民俗研究家・宮本常一のように旅するわけにはいかないけれど、シリーズテーマの一つである「食と農と里山」において、これからも日本及び世界各地の「手のひらの宇宙」を集めたいと念じている。略』

そしていま、次号に向けて走り出しています。畑や田んぼや草刈のことを考えながら、「念ずれば花開く」(坂村真民さん)と念じながら・・・。  平野 (2015.5.25)