丹波の里山暮らし ~この十年を振り返って  木村裕輝

はじめに
丹波市は今年(2014年)の11月1日に市制十周年を迎えますが、丹波市誕生の前年から始めた「里山人交流会」は、この秋で12回目を数えることになります。

私が現在経営する「オフィスキムラ」に入社したのも12年前です。
弊社が主催するこの交流会は、篠山市を含む丹波地域にIターンした人たちの親睦を目的に毎年一回開催しているもので、多いときには100人ほど、少ないときでも50人ほどが集います。
この会のことについてはまた後に触れるとして、この十年間の両市の人口推移を振り返ってみます。まず丹波市ですが、6町合併した2004年10月の人口は7万3391人でした。それから十年後(2014年)の8月は、6万7705人となっています。この十年間で5786人の人口減です。
次に篠山市の場合、4町合併で市制がしかれた1999年の人口が4万7634人。2004年には4万7367人、2013年9月には4万3894人となっています。篠山市でもおよそ十年の間に3400人余りの人口減ということになります。つまり丹波市は年間平均500人以上、篠山市は300人以上の人口減少という計算になります。
人口減少の要因には、①自然減(出生数から死亡数を引く)と②社会減(転入数から出典数を引く)の二つがありますが、両市の場合はいずれもマイナスになっているわけです。
人口減少は丹波に限ったことではなく、少子高齢化に加えて経済の一極集中により全国のどの地方・地域でも似たような状況にあります。そうだとしても、このまま丹波の人口が減り続けることに少なからず危機感を覚えます。
「里山人交流会」には毎年平均60~70人ほど集います。この人数は弊社が年間にIターンのお世話をした人数とほぼ同じです(同業者がお世話した人数も合計するとおそらく300人近い人が両市にIターンしているはずです)。この仕事を通じて、人口減少を少しでも食い止めるお役に立っているのかなと秘かに自負しているのですが……、それにしても空き家が増え続ける現状を見ているとちょっと寂しい気持ちにもなります。

続きはPDF(adobe) 丹波の里山暮らし ~この十年を振り返って 木村裕輝
手のひらの宇宙「食と農と里山Vol.1」より
(あうん社 2014年11月11日発行)