それは正しい本能、あるいは解放された本能というものです

花一輪に宇宙があるように
誰の手のひらにも宇宙がある
それは生まれ生かされてきた証


花は一途に咲いて 
季節とともによみがえる
人も一途に生きて 
記憶をよみがえらせる 
この手のひらの宇宙BOOKに

新緑の美しい5月、ふとヒラメキ、「手のひらの宇宙BOOKS」というシリーズ本をあうん社で出版することを決意。十年温めていた構想がよみがえった瞬間だった。20~25人の執筆者の原稿を1冊の単行本(約250p)にするというもので、この半年間で創刊ゼロ号(「自ろん公ろん無ろん」)と第1号(「食と農と里山」)の2冊を発行した。
テーマは基本的に自由で各人の「手のひらの宇宙」を書いてもらう。創刊ゼロ号を編集しながらつくづく思った。「ここには人生のマンダラ世界、多彩な意識の綾織物がある」と。一輪から花束になったと友人も評してくれた。
執筆の参加を呼びかけると「どんな人が書いているの?」とほとんどの人が訊いてくる。当然の質問だが、私はあえて明らかにしない。年齢やキャリアや有名無名や主義主張などに関わりなく、その人自身の「手のひらの宇宙」があればソレデイイノダ。
GOはこの本に寄せて、こんなことを書いてくれるかもしれない。

 実行力というのは、強い意志から来るのです。強い意志は唯一最高の世界観から来るものです。(略)しかし、この最高の世界観という哲学は、大学でも教えていません。しかも、これは、生まれる前から誰でも持っているもので、そのおかげで、生まれることも、生きていくこともでき、考えることもできるのです。それは正しい本能、あるいは解放された本能というものです(「永遠の少年」)

手のひらの宇宙BOOKSの商標登録も取得した。向こう十年で108冊の発行を目指しているが、あまり先のことは考えまい。ただ、「生まれる前から誰でも持っている解放された本能 」の千夜物語になればいいなぁと願っている。
ところで今、アナタの手のひらの宇宙は、何色……?

永遠の少年GO(No.17  最終回)・平野隆彰
「Macrobiotique 2014年12月号」より(日本CI協会発行)
註:GOとは・・・ジョージ・オオサワこと桜沢如一。