スイカの快感

3つも採れたけれど

s-DSC_suika1.jpg この8月初め、楽しみにしていた畑のスイカは「カラス様が召しあがった」。で、悔しい思いをしながら、残された一つの果実を草で隠し、膨らむのを待っていた。そして2週間、草に覆われた小玉スイカは日に日に大きくなっていった。
 ポン、ポン。まぁ、いい音がする。でも、蔓がまだ青い。ほんとうは、スイカの実につながる蔓の部分が少し枯れたころが完熟なのだが、もう少し待ってから採ろうと思っていると、またカラスに先を越されかねない。後悔先に立たずで、採ることにした。
「たしか、このあたりにもあったな」と、ぼうぼうの草のなかを手探りすると、あったあった。もう1個、スイカがあった。うん? 草のなかで何か足にぶつかった。なんと、先に採った2つより、ひとまわり大きいスイカだ。(円錐形のウリのような野菜は、かんぴょうだったか? たぶんそうだが、植えた本人が覚えていない。妻に笑われる)。

 ガブリ、ガブリと食べてこそ

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さてさて、ではさっそく。いちばん大きいスイカに包丁を入れる。パカッ、よい音を立てスイカが切れた。ところが・・・その実の色は淡い赤。完熟まであと1週間というところか。ということは、残りの2つも同じだろう。
冷蔵庫で冷やしてから食べたものの、やはり甘みがうすい。まずくはないが、爽快さがない。スイカは暑いさなかにガブリ、ガブリと食べてこそ。いまは、その快感がないのだ。妻にすすめても、「からだが冷えるから、食べたくないわ」とそっけない返事。たしかに、スイカ、キュウリ、なす、トマトなどの夏野菜は陰性だからからだを冷やす。秋口になるとからだが自然に受けつけなくなる。
蝉はまだにぎやかに鳴いているが、夕べには秋の気配がする。「そう、秋風の頃にスイカを食べてもおいしくないよ」と、カラスもあざ笑っているのでした。

 夏草やスイカもてあます夢の畑