「共助」と「共苦」

先日、 弊社社員有志と一緒に豪雨災害被災地へボランティアに行った。

丹波市災害ボランティアセンターから指示された場所は春日町山田。 水路を埋めた土砂のかき出し作業に励んだ。 途中、 雨が降ったため作業をやめざるを得ず、 地元の人から感謝されたものの心苦しかった。 ▼阪神大震災を機に 「共助」 という言葉が注目されたと言われる。 さらには東日本大震災を機に 「共苦」 という倫理が芽生えたともされる。 苦しみを分かち合おうと務め、 苦しんでいる人たちの支えに少しでもなれれば、 とする連帯感。 全国レベルでは人々の絆が結ばれつつあるが、 ひるがえって市民レベルではどうか。 ▼氷上郡6町が合併して誕生した丹波市。 それぞれの町に個性があり、 一体感がなかなか生まれないと言われてきた。 たとえば、 世界的にも貴重な恐竜化石が発見されても、 市全体での盛り上がりには欠けた。 ▼今年は丹波市制10周年。 奇しくもその年に豪雨災害が発生し、 市民意識の熟成度が問われることになった。 「共助」 「共苦」 の精神を伴う市民意識を発揮するときが来た。 それぞれにできることをしたいものだ。 ▼被災地でコオロギを見つけた。 秋がそこまでやって来た。 いつもなら、 うれしく思う秋の気配だが、 台風シーズン到来が真っ先に浮かび、 不安な思いにかられた。(Y)

丹波新聞(丹波春秋より)
 2014年08月28日