「カラスさん、どうぞお召し上がりください」

 夕方、少し日差しが弱まったころ、ミッチー(愛犬)を柵囲いした畑のなかに放して土手の草刈りをはじめた。しばらくして一休み。ふと見ると、ミッチーが何かをくわえて畑のなかを走りまわっている。

s-DSC_soba38.jpgアッ、くわえているのはスイカのかけらだ。一瞬、やられた、と思った。カラスのしわざだ。

写真:そばの花(真上のアングル)

防鳥ネットが仇となる

 急いで畑に入って確かめると、2つあった小玉スイカがきれいに食べつくされていた。
前日、もうそろそろ食べ頃かなと思い、防鳥ネットをスイカの上にかぶせておいた。そのネットのかけ方が手ぬるかったのだ。カラスがくぐれるほどのすき間が開いていた。
ずる賢いカラスだが、草ぼう ぼうのなかにあるスイカは発見できないようだ。だから、あえてスイカの周りの草を伸び放題にしたりするが、今年は草を刈っておいたので、防鳥ネットを中途半端にかけたのが仇となった。
これでは「カラスさん、どうぞお召し上がりください」と合図しているようなものだ(いや、ひょっとしてアライグマか! だとしたら、もう防ぎようがない)。
   想定内とはいえ、あぁ・・・グヤシイ! その夜、近くのスーパーで小玉スイカの値段を見たら、なんと880円もするではないか。それでまた、悔しさが増した。
この丹波では、s-DSC_goma45.jpg獣害で田畑の作物の30%が損害をこうむっているという。最近は、一晩で1反の畑作物が全滅したという話もよく聞かされる。だがそれも、泣くに泣けない想定内のこととして農作業に汗している。

 それにしても農業は、日ごろからおてんとう様とも仲良く付き合わないといけない、とつくづく反省。今年はつい、おてんとう様のことを忘れて、ゴマの種植えに失敗したなぁ。梅雨開けころに種を播かなくてはいけなかったのに、半月以上遅れて播いたら全然だめ。もう一度、播いても芽がでなかった。種の遺伝子は、気温と地熱、日照時間にとても敏感なのだ。近所の畑で咲いているゴマの花をうらやましく眺めるばかり。
(11.8.5 村長 平野)