お米の花が咲いた

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 いま、お米の花が咲いている。小さな小さな白い花で、顔を寄せてみないと分からない。
イネの穂となる部分がパカリと割れて花が顔をだす。業界用語では、出穂(しゅっすい)と言うそうだ。花が咲く時期は、7月下旬から8月中旬の間。

閉花受粉というシステムもある

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米の花には、花びらはなく、6本の白いオシベとメシベを緑色の殻が包んでいる。この殻が開いてオシベとメシベが顔をのぞかせ、オシベの花粉がメシベについて受粉がおわると殻を閉じてしまう。ひとつの花の開花時間は2時間ほど。花が咲く適温度は30035度、午前9時頃から11時ころまでに咲いて、午後になると開花は見られないという。写真を撮ったのは11時前(8月3日)。
受粉に最適な条件は、天候がよく、そよ風が吹く程度。だから農家さんが恐れるのは、開花期(授粉期)に急襲する夏の台風だ。とくに沿岸部に近い田んぼでは、塩分をふくんだ強風で花が枯れてしまうと秋の収穫に大打撃をこうむるからだ。
こうした台風には勝てないにしても、米には自己防衛の仕組みがそなわっている。開花日に雨が降ると、花は開かないが、閉花受粉というシステムで子孫をのこすそうだ。受粉した子房は翌日から大きくなりはじめ、45日ぐらいで完熟した米になる。田植えからだと百日十日。

 

 ありがたや、お米のパワー!

 それにしても、お米ってありがたいものだ! 玄米(種)1kgから約300kgのお米が採れる、しかもわずか百日十日で。数えたことはないけれど、玄米3粒ほどで、茶碗一杯分のご飯になるだろうか? とにかく米の生命力、パワーはすごい! アジアを中心に稲作が発展してきたのもわかろうというものだ。

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日本の稲作起源は弥生時代ころからと学校で教えられてきたが、実はそれよりはるか昔からお米を食べてきたらしい。近年、縄文後期中葉(紀元前約3500年前)から陸稲(熱帯ジャポニカ)による稲作が行われていたとする学説が有力となってきたからだ。中国では1万年以上さかのぼる稲作の遺跡が発見されているようだが、日本人も5000年以上お米の恩恵をうけてきたわけである。
お米の食文化を見直し、玄米のパワーにも気付かなくてはいけない時期にきているのでは・・・。