「十勝パン」地産地消の夢

■小麦に携わるプロ結集
 目の前の畑で小麦がすくすく育っているなら、地元で粉にひいて、おいしいパンを作る――

外国産の圧倒的な力の前に、実現の難しかった小麦とパンの地産地消に、十勝の若い力が取り組んでいる。まずは、農家も職人も研究者も、小麦にかかわる人がつながることから。収穫直前の7月中旬、3日間で300人を集めた交流会「十勝小麦キャンプ」もその一歩だった。
初日は育種から製粉まで小麦の一生を知るバスツアー。最高気温30度の晴天に、自分の畑を案内する芽室町の竹内敬太さん(36)も、60人の見学者も玉の汗をぬぐう。色の抜け始めた穂に腰まで埋まって進むと、サワサワ乾いた音がする。秋まきの麦は、雪の下で零下30度の冬を越し、真夏の収穫までほぼ1年。最後に長雨が来ないよう、皆が祈りながら穂が熟すのを待つ。

続く 朝日新聞 DIGITAL